2006-02-15

必需品?

The ExpoDisc(エクスポディスク)
駒村商会

デジタル一眼レフ、デジタルビデオで簡単に、理想的なホワイトバランスが得られます。・・・
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デジタルホワイトバランスセッター
ケンコー
周辺のあらゆる光源を取り込んで、ホワイトバランス設定を行うことができ、オートホワイトバランスでの撮影よりも精度の高い色再現が可能。グレーカードを写しこんでの調整が不要になります!・・・
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パソコンでデジタル処理ができるとは言っても、やはりきちんとした色で撮影した方が良い。更に付け加えるなら、CCDが大きく性能が高い一眼レフタイプであっても、ラチチュード(写し込める光の濃度の範囲)は非常に狭く、フィルムカメラならネガフィルムには遠く及ばず、リバーサルフィルム程度しかない。つまり、きちんとした露出設定でも、明るいところは白飛びしやすいし、暗いところは黒つぶれしやすい。

白飛びしたり、黒つぶれしたら、いくらパソコンで補正しても正しい色は出ない。(ネガフィルムはラチチュードがとても広いので、少々失敗しても救える写真ができる。だからこそ、使い切りカメラができたのである。)きちんとした色や露出設定で撮影されていれば、多少白飛びや黒つぶれしてても、あとで色補正する必要がないので、結構綺麗な写真になる。

少し余談になるが、正しい色と言うと、一般的なデジカメの世界では、実はきちんとした基準が存在しない。画像はあくまでもデジタル信号の塊であり、同じ画像でも表示するモニターによって差が出てしまう。パソコンの画面で「正しい」色に調整したつもりでいても、モニターが正しく色を表示している保証はない。(と言うか、諸般の理由から意図的に色が狂わしてある事が多い。)

人間の目で捕らえる光と機械の目(やフィルム)で捕らえる光では当然ながら差が出る。機械は杓子定規に光や色を記録するが、人間の目は自動補正がかかるのである。例えば、普通の蛍光灯をフィルムカメラで撮影すると緑っぽい色になる。人間の目には白い色に見えるが、実は蛍光灯の光は緑っぽい色であるが、人間の目が自動的に補正をかけて白っぽい色と認識しているのである。

昼間の太陽光の下で人間の目で捕らえる光の色を「正しい」とするなら、蛍光灯の緑色を白色に補正する必要がある。色補正は撮影後にパソコンでもできるが、先述のように撮影時に補正するのが一番良い。色合いを補正する機能は「ホワイトバランス」機能である。白いものが白く写るように調整する機能である。ほとんどのカメラにこの機能は搭載されている。この機能はメーカーのノウハウに依存するので、同じものを撮っても、メーカーや機種によって差が出てしまう。

中級以上の機種では、ホワイトバランスをマニュアル設定できる。これは白いものを最初に撮影して、それが白色になるようにカメラに補正設定するのである。これによって、メーカーのノウハウに依存しない、きっちりとした色合いで撮影できるはずなのであるが、基準になる白いものをきちんと用意できるかが問題だったのである。色合いに非常に気遣う人は、色指標になる白いボードなどを持ち歩くと言う。その白いボードはかさばるし、場合によっては汚れが付いてしまうことがあり、誰でもいつでも気軽に使えるものではない。

そんな問題を解決してくれるデジカメグッズが、ホワイトバランスフィルターと呼ばれるものである。現在、2社から出ているが、特許の問題なのか非常に違ったものである。駒村商会のものは普通のレンズフィルターのタイプであり、ケンコーのものは、単体露出計の白いドームだけを大きくしたようなタイプである。

ネットの試用レポートを見ていると、駒村商会のは持ち運びが簡単で、ケンコーのは色・露出が正確と言う意見が多い。フィルター型なので持ち運びは簡単である反面、板状なのでいろいろな方向からの光を正確に捉える事は難しい駒村商会。単体露出計の技術を利用しているので正確な露出が採れる反面、ドーム型なのでかさばるケンコー。アウトドア派なら前者、インドア派や車などでの移動派なら後者だろうか?もっとも値段が高いので、取り扱っている店舗が少ないのが難点である。

私は携帯に便利なコンパクトな駒村のを買おうかと思っている。しかし、その前には値段の問題が・・・。もう少し安いと嬉しいのだが・・・。

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