2006-01-16

戦時設計

竹でできた橋!?大丈夫 長崎・佐世保 戦時中に建設
産経新聞

長崎県佐世保市のコンクリート製の鉄道橋「福井川橋梁(きょうりょう)」に鉄筋の代用で竹が使われている可能性のあることが分かり、列車を運行する第三セクターの松浦鉄道と工学院大が二月上旬に橋に小さな穴を開けて「先人の工夫」について調査することになった。・・・
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鉄など金属不足していた戦時中に代替材料で様々なモノが作られた。
蒸機関係では、空気を整流し煙突からの煙をキャブから逸らすデフ( 除煙板 )を木製で作ったのが有名である。
今回はコンクリート製の橋の補強剤に鉄筋でなく竹を使ったと言う話である。鉄筋の役目は、コンクリートの引っ張り弱さを補うものであるから、引っ張りに強く耐水性がある竹は、非金属製の代替品としては最適だったと思う。それにしても、竹に目を付けたのは脱帽である。

安全運行はどこへ?

総武線でレール破断/動労千葉
レイバーネット

1月7日、総武緩行線・稲毛~西千葉間(下り)において、またしてもレール破断が発生した。これは、千葉支社管内において3年連続してレール破断が発生したということであり、極めて重大な事態だと言わなければならない。・・・
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このニュースは僕は知らなかったのであるが、この記事によると、信号機が進行と停止を繰り返しており、レール破断と判断できる状況において、現場の安全確認を行わず運転を再開し、実際にレールの破談部を通過したとの事。
これが本当なら、先日の脱線転覆事故を起こした後、安全運行を重視すると言った会見での話は、転覆が「予測不可で防げなかった」突発的な天候だったからと、安全運行重視は止める事にしたのだろうか。
民営化は、作業の無駄を省く事に繋がる。しかし、どこまでを「無駄」と定義するか次第で利益率は大きく変わる。利益至上主義の民営化の立場に立って考えるなら、何億人もの人間を輸送する中において、年に数回程度の事故が起こるのは、「仕方ない」と考えるようになるのは当然である。
(「郵政の民営化」も地方における郵政関連で不便を被るのは、利益を上げるのには「仕方ない」と言う姿勢である。)
放送や郵政、鉄道など社会インフラである公共的な事業は、民営化ではなく、国営のままの方が遙かに良い。ただ、国税をむさぼらないように、NGOというか中立的な立場の監視団体を準備すれば良いだけのような気がする。