2009-09-29

品質とコスト


国交省、安全委の人事見直し 旧国鉄OBゼロも - 47NEWS

尼崎JR脱線事故の報告書漏えい問題を受け、国土交通省は29日までに、来年1月の通常国会に提出する運輸安全委員会の鉄道事故担当委員4人の人事について、既定方針の見直しを始めた。

事故調査委員会で鉄道事故担当がたった4人しかいないと言う事を知って驚きました。
いくらなんでも少なすぎって思います。
旧国鉄OBゼロの可能性って、ちょっと乱暴すぎでは?
ノウハウのある旧国鉄OBを切るのではなく、追加で大手私鉄出身者を採用して、相対的に旧国鉄OBの割合を減らす。そして、旧国鉄OBの持つノウハウを活かして、鉄道担当者の人材育成を行う。
人数を増やせば、人件費がアップしてコストが高くなります。しかし、鉄道システムの安全向上の為の必要経費だと私は考えます。

コストダウンでも高品質を求め、過剰競争を容認する利用者。
利用者の要望に応えようと従業員を酷使したり、次々と低賃金労働者に切り替えたり、外注に丸投げする企業。
前者と後者は切り離しにくい関係なのに、前者は褒むべき姿、後者は忌むべき姿として捉える人が多いような気がします。
何か良い妥協点を見つける方法ってないものですかね。

今回は報告書漏えいって形で問題になっていますが、オフレコだからこそ話したり聞いたりできる問題って世の中に沢山あるような気がするんです。
漏洩問題や補償問題という木を見る事は確かにとても大切で、無視できません。
しかし、それらよりも今は鉄道事故の再発防止策の促進という大きな森から抜け出す事の方が優先すべきと私は思います。
テレビや新聞の報道を見ていると、事故再発防止よりも漏洩問題や補償問題の方を重大で優先事項にすべきという雰囲気を感じるのですが、気のせいですかね。

ふと気付けば、また長々と書いてしまった。
もう少し手短に書けるように心がけないとなぁ。。。

2009-09-27

生存報告:不況でブログ復活


前回ぼちぼち週末に休みが取れるようになってきたと書きました。
しかし、その後、急ぎだけど大規模なプロジェクトが開始され、またまた残業・休出の日々でした。
そんなプロジェクトも一段落しましたが、一段落だけでなく残業規制がかかりました。
早く帰れるようになったのはありがたいですが、景気が戻るのが先か、会社が倒産するのが先か。。。
今、あれこれ考えても仕方ないので、放置していたブログを久々に開始しようと思ってます。
取りあえず、しばらくは、のんびりリハビリモードですが。。。

気になる話題。

JR西副社長が事故調接触認める 「個人の判断」強調 - 47NEWS

土屋副社長は「調査内容などを早く知り、迅速、適切に対応したかった」と説明。「口頭で報告を受けたが内容は覚えていない。(知りたかった)話は聞けていなかったと思う」と話した。

JR西、96年の資料出さず 「ATSで防げた事故例」 - 47NEWS
提出されなかったのは当時、山崎正夫前社長(業務上過失致死傷罪で在宅起訴)が本部長だった同社鉄道本部の会議資料。「自動列車停止装置(ATS)があれば防げた事故例」として函館線を挙げていた。


アメリカの国家運輸安全委員会と異なり、日本の事故調査委員会では、調査結果をその後の刑事裁判などに証拠として提出してしまいます。
本来、類似事故の再発を防ぐ為に、問題を全て洗いざらいにして検証する必要があるのに、裁判の証拠に使われるとしたら、自分が不利になる資料を出したくないのは当然だし、訴訟対策をスムーズに進めるために事故調に接触したくなるのは当然。
事故調に提出した資料は、刑事・民事を問わず、裁判の証拠資料には使用不可としない限り、こういう事態はなくならないのでは?