2011-08-20

C6217とホジ6014とC57139とケ90

この夏休暇期間中にようやくJR東海のリニア鉄道館に行く事ができました。
ここの目玉は新幹線やリニア新幹線試作車ですが、JR東海が所有する貴重な蒸機も大きな目玉です。
この夏も暑いし、夏休みだから入館まで外でかなり待たされる事を覚悟して帽子を持っていったのですが、あおなみ線の金城ふ頭駅からリニア鉄道館まで鉄道高架や通り道に屋根があったので、日差し所か、少しくらいの雨もしのげそうな感じでした。
さて入館して、エントランスに世界記録を持つ3輌の車輌が置いてあります。
もちろん狭軌の蒸気機関車で最高時速記録を持つC6217もその1輌です。

エントランスは暗い上に蒸機のボディーは黒色なので、一昔前のコンパクトデジカメで撮影するのはキツイです。長時間露光の連続なので電池の減りも早かったです。
フラッシュ撮影は禁止ですが、目玉車輌と記念撮影したいのは普通でしょうから、うっかりフラッシュ発光しても仕方ないかもしれません。



東山公園での展示と違ってキャブの中も見る事ができます。
夏休み期間中という事もあり、見学者の列が結構長いので、あまりゆっくり見学できません。
仕事が落ち着いたら、平日に休みを取って、改めて見学しに行きたいです。


東山公園ではコストの都合もありますが、C62のボディや足回りは黒色や銀色のペンキで塗り固められていました。
そのペンキは落とされ、綺麗に磨き上げられた足回りを見せていました。




2階から機関車の上側がよく見る事ができます。
東山公園で展示してあった頃、屋根の上を見る為に東山公園の外の道をトコトコと歩いた事を思えば、空調の効いた空間ですぐに見られるのはありがたいです。


とても綺麗に手入れされており、また照明効果もあって、パッと見た感じ精巧に出来た鉄道模型のようでした。


2009年秋まで明治村に展示されていた蒸気動車キハ6401は、製造当時の形式名称であるホジ6005形式 6014として展示されていました。
明治村での最後の何年かは機関室前の扉を開けて、中のボイラーを見えるようにして展示していました。
ここでは通常の運行時と同様に前面扉を閉めた状態での展示です。


2階からは屋根の様子もよく分かります。
( 明治村ではコンクリート製の覆いの下にあり、上から見られる建物が近くになかった為、屋根の様子は分かりませんでした。)


前面扉が閉められた代わりに、運転室横の窓が開けられており、計器やボイラーの様子をすぐ近くで見る事ができました。


車内もすっかり綺麗になりました。
つり革も新調されたのですが、あまりにも綺麗すぎて明治・大正期の車輌のイメージが...
もっとも現在はつり革を製造するメーカーが少ないようですから、致し方ないかも知れません。


ホジ6014の隣というか前には、かつてJR東海の研修センター屋外に展示されていたお召し仕様のC57139が展示されています。
時々手入れされていたと思いますが雨ざらし状態だったので、錆びて朽ちてしまわないかと以前は心配していましたが、きちんと手入れされ、お召し仕様に相応しい輝きを放っていました。
お召し仕様はこうでなくっては。


2階からも上側の様子を見る事ができます。
車輌の下には操作可能な監視カメラタイプのビデオカメラが設置され、動輪横の操作盤で操作する事でC57の下の様子を見る事ができます。




エントランスのC62はキャブを見る人の行列が出来てじっくり見られなかったので、幸か不幸か、C57は人気がそれ程でなく、じっくりキャブを見る事ができました。




デフやランボードの飾りが独特で良い感じです。
梅小路のC581と違って、菊の紋章が取り付けられていないので、完全なお召し仕様状態ではないですが、それでも尚、貴重な存在です。








リニア鉄道館屋外には、C57と一緒にJR東海研修センター屋外で展示されていた軽便鉄道用の蒸機機関車 ケ90が展示されていました。
こちらは元々カットモデル状態になっており、リニア鉄道館でも屋外展示である為、あまり気合いの入った感じはしていません。
名古屋港という潮風の強い場所なので、さび止めを兼ねてペンキのコテコテ塗りも仕方ないです。

他の車輌やジオラマについては、また別の機会に書こうと思います。