2011-01-22

年始に感じた事


2011年を迎えて、はや3週間。
12月半ばに初めての腰痛椎間板ヘルニアで腰痛に悩まされ、正月はどこにも出かけず、しかし、記事を書く気分になれませんでした。
ようやく腰痛も落ち着いてきました。

この正月の京都の梅小路蒸気機関車館では、蒸気の煤を利用した墨を使っての書き初め大会があったそうです。
[SLのすすで「墨」 梅小路蒸気機関車館、子供ら書き初めに挑戦 京都] - MSN産経ニュース

...今回使用した「墨」は、同館に展示されている蒸気機関車「D51形」を動かす際に炭を燃やして出たすすを、粒子が細かくなるまでふるいにかけ、水と絵画の接着剤などに使われる「ニカワ」を混ぜて作製。独特の輝きと、やや灰色がかっているのが特徴...


近年の私にとっての正月イベントは、大井川鐵道の年始ヘッドマーク付きの蒸機列車に乗りに行く事だったので、来年も梅小路で同様のイベントが開催されるとしたら、どちらに行くかかなり悩みそうです。

JR東日本では、蒸機の話題ではないですが、茜色と飛雲ホワイトのボディーが美しい秋田新幹線の新型車両E6系が秋田駅に試運転でお目見えした話題がありました。
ああいった綺麗な彩色の新幹線が東海道新幹線でも登場して欲しいです。

新幹線と言えば、新幹線運行システム「コスモス」によるトラブルが問題になっていました。
【新幹線トラブル】システム容量を超えたダイヤ修正作業が原因 - MSN産経ニュース
...雪のため線路のポイントが切り替わらなくなるトラブルが相次ぎ発生。駅間で車両が立ち往生しないよう、運行中の車両を最寄り駅に停車させるダイヤの変更作業を行った。
 同社の新幹線運行管理システム「コスモス」では、ダイヤ変更をすると画面上に関連するデータ修正が必要な個所が表示され、処理が完了すると消える。1本の列車を停止させると、100件規模のデータ修正が必要になるという。
 システムでは、修正個所を一度に表示できるのは最大600件だった。しかし、今回は約20分間で計24本を停車させたため一時的に上限を超えてしまった。...


マスコミ各社の多くは、今回のトラブルの問題点は「取り扱い列車数が増えているのに、システムの取り扱いデータの最大件数が600件と少ない事」、「システム取り扱い件数に上限がある事が現場に周知されていない事」として報道している。

多少なりとも制御コンピュータの開発に携わっている身として、今回の報道を見ていると、問題点は「取り扱っているデータ件数が上限に達した時のシステムの動作」である。

データ修正はシステムが自動で修正するのではなく、人間の手でデータを修正するのである。
人間の手でデータを修正する運用である限り、いくら機械側の件数を上げても、人間側の処理能力(担当人数や入力速度)が変わらなければ意味がない。

「システムの取り扱い件数が上限近くに達した時に”データ表示が上限件数に達した為、現在表示中のデータに対して修正が終わるまで、新規の要修正データの表示はできない”と警告表示」する機能がない事が問題だったと思う。

そういう論点で報道された記事は、私が知り得た範囲では1~2件しかなかった。
システム能力を妄信しているとJRを非難する割に、システムを更新すれば大丈夫と妄信しているマスコミの姿があり、そこから日本人の科学離れひいては論理的思考能力の低下を感じざるを得ない。

もう既存メディアに頼ってはいけない時代になったのだろうか。
ネットの情報は玉石混淆で頼り切ることはできないけど、その多様性で、停滞する日本人...特に若い世代...の考え方を活性化していく事を切に願っている。

前回の記事に引き続き、マスコミへの不満だらけの記事にしてしまい申し訳ないです。
相変わらず、何かと暗くて余裕が無い世の中を過ごしていますが、明るい話題を提供できるように頑張ります。