2007-04-01

鉄道廃線と社会意識と選挙

宮城県北のローカル列車「くりでん」、ラストラン
朝日新聞

「くりでん」の愛称で親しまれ、宮城県北部の田園地帯を90年近く駆け抜けてきたローカル列車「くりはら田園鉄道」が31日いっぱいで廃線となった・・・
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尼崎脱線事故でJR西日本のコスト第一主義が批判を浴びた。
利用者が安全第一を求めるのは当然であるが、安全第一にかかるコストの事を忘れている利用者が多すぎないか?

例え、頭でわかっているつもりでも、行動しなければ( 例えば、どこかに行く時、家族など人数が多く、鉄道で行く時の運賃より自動車の方が安上がりだからと鉄道を利用しない )、結局、安全第一にしたくても、経営のために安全よりもコスト削減を優先しなくてはならないし、それすらもできなければ、廃線にせざるを得ない。

更に言うならば、安上がりだからと考える人達を雇用している企業も問題がある。十分な給与を彼ら・彼女らに支払っているのだろうか。
規制緩和により、近年、派遣社員の多用が急増した。期間工のように繁忙期と閑散期での雇用調整をはかる意味合いだけでなく、同じ仕事をしていても正社員と比べての単位時間辺りの賃金も下げているのが一般的。
( 雇用関係の安定性が正社員と比べて劣っているのは仕方ないと思えるが・・・ )

鉄道会社の問題ではなく、あくまでも、それは氷山の一角であって、日本社会の問題である。
先週金曜日に、全国各地の知事選・議員選の公示がされた。
遠い未来である50年後100年後ではなく、近未来である5年後10年後を見据えて責任を持てる人が少しでも多く選ばれて欲しい。

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