2007-05-27

脱線事故と保線能力と規制緩和

路面電車脱輪で社長謝罪 事故後の補修不十分か
長崎新聞

・・・長崎電気軌道・・・事故について謝罪し、状況を説明・・・ルート再開のめどは立っていない。ほかの系統は通常通り運行・・・事故前に実施したレールの交換工事で溶接部分の処理が不均一になり最初の脱輪が発生したと推定・・・原因特定まで半年かかる見込み・・・
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レールの保守管理は鉄道会社としては列車運行と同様に非常に基本的業務である。
その保守管理のひとつである、レール交換に失敗したというのは鉄道安全上、非常に問題である。
厳しい経営状況で、レール保守管理を外部に委託する。その業者では労働条件が悪く、人の入れ替わりが激しく、実務経験者少ない・・・そんな状況だとしたら・・・。

今回の事件に当てはまるか分からないが、人件費削減のために派遣や請負などを利用する企業は多くあり、その派遣社員らは正社員と比べて、仕事量に対して待遇が悪い(給料だけでなく休暇なども含む)。待遇が悪ければ長続きしないだろうし、何かあれば派遣業者もその人を簡単に首を切ってしまう。その結果、単純作業しかできない人ばかりで経験者が育たない傾向にあると聞く。

委託や派遣業に対して規制緩和を図るのは構わないが、それによる安全性低下を防ぐための保証をしてこなかったし、未だする気配がないのは国の怠慢ではないか。
まぁ、そんな国や政治家の愚挙を許している国民(私も含む)も怠惰というか愚かなのであるが・・・。

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