2007-05-15

遮断機障害と効率主義

2時間半、遮断機下りず特急など通過 JR北陸線
読売新聞

・・・特急が通過した際、遮断機が下りなかったと、通行人が近くの虎姫駅に通報・・・通報の後も駅員が新大阪総合指令所に連絡するのを忘れたため、列車を止める手配が行われず、普通電車1本が通過・・・
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ネズミなどが信号線の被覆をかじってトラブルは起こるのは仕方ないだろう。しかし、連絡を受けてからのJR西日本の対応が非常に問題である。対応の遅れは、事故発生の確率を増大させる。
まだまだ安全に対する姿勢が足りないようだ。
駅員の個人の問題ではなく、効率主義のあまり、駅員の通常の業務対応で手一杯で、トラブル発生時に即座に対応できる時間的・精神的余裕がないのではないか?

効率主義の生産で「定評」があるトヨタの「カイゼン」や「カンバン方式」は、確かに工場生産では効率的かも知れない。しかし、民営化に向けて郵政公社では、その方式を導入し郵便事業の採算性を良くしようとしているが、効率が良くなったという郵便局より効率が悪くなった郵便局が多いと言う記事を読んだことがある。

鉄道事業は、工場での生産のようなものではない。人間という不確定要素を多く扱うため、「効率化」は図れない。それを効率的に扱おうとするのは、そもそも無理な話であると私は思う。

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