2010-08-16

生存報告と靖国のC56


各地で猛暑が続いていますが、お元気でしょうか。
今朝のNHKで、アスファルト上での気温を下げる取り組みを「都市部の温暖化」対策って言っていました。
元々「ヒートアイランド現象」というちゃんとした言葉があるし、熱中症で死者も出るくらいだから「温暖化」と言い換えるくらいなら「灼熱化」って表現した方が適切じゃないかと感じました。
朝のニュースくらいしか見ないけど、義務だから一応、受信料を払っている。だから、あまり変な内容や偏った内容を報道して欲しくないな~と思うこの頃です。

この盆休みは、所用の為、久々に東京に行って参りました。
8月14日の午前中までで用事が済んだ為、毎年この時期になると話題になる靖国神社に行って参りました。
正確には、靖国神社に併設されている資料館「遊就館」に収蔵されているC56形31号機に会いに行くためです。



説明版によると

この機関車は昭和11年日本車輌で製造され、石川県七尾機関区を走行していた機関車である。大東亜戦争において90両が南方に徴用されたが、タイで活躍し、この31号機は、泰緬鉄道の開通式に参加した機関車である。戦後は、タイ国有鉄道で使用され、昭和52年に引退することになったが、泰緬鉄道建設に関係した南方軍野戦鉄道隊関係者が拠金してタイ国有鉄道から譲り受け、昭和54(1979)年、靖國神社に奉納された。

また、この機関車の帰国時には、その後、大井川鐵道で動態復活する事となる44号機も共に帰国しました。
大井川鐵道の44号機と異なり、31号機は静態保存という形で靖国神社に奉納される為、泰緬鐵道時代の姿に整備されて保存されています。
また、所々、31号機以外の部品が使われていました。徴用前の日本で部品交換されたのか、それとも徴用先で部品交換されたのか不明です。

C56を見に、せっかく靖国神社に来たのだし、「靖国参拝や遊就館の展示は戦前日本を礼賛している」と良く聞く評が本当か確かめるために、靖国神社や遊就館見学もしました。

初めて実際行ってみた印象としては、靖国神社には、戦前日本礼賛と言った感じはなく、伊勢神宮や熱田神宮などの大きな神社と同様に、厳(おごそ)かで、身が引き締まるような場所でした。また、遊就館は多生大袈裟な表現はありましたが、平和の大切さを改めて感じ、考えさせてくれる資料館でした。



東京駅丸ノ内駅舎は、東京大空襲で被災する前の復元するための工事が着々と進んでいるようでした。
被災後の応急処置的なスタイルが、戦後生まれの自分にとっての「東京駅丸ノ内」であり、かつての壮麗な建物は、古い写真の中の姿でしかなかったので、復元後の姿を見れるその日が待ち遠しいです。

この時期は、不戦主義と平和主義を履き違えた主張をよく耳にします。
「窮鼠猫を噛む」のは、生きとし生けるものの行動としては至極当然の事。
「追い詰められても噛まない」という不戦主義ではなく、「追い詰められないように行動する」事が結果的に平和主義に繋がると考えています。
でも、戦後日本って、戦前日本の教訓を活かして、「追い詰められない」ように上手く立ち振る舞っているとは余り感じられない。。。私だけ?

そんな感じで、暑い夏ですが、何とか元気にやっております。
早く涼しい秋にならないかな。

2 件のコメント:

末吉 さんのコメント...

お元気で何より。
お気付きと思いますが、3年前に引き揚げて来ました。
所沢と御代田町を行き来してます。
5月の終わりに蒸機の運転を1時間程しました。
3年前にはDLを。
近いうちにHPを大更新し、その事も発表します。10年以上も更新してないのですから大変です。
上京の際には連絡してみて下さい。

jsasaki さんのコメント...

末吉さん、お久しぶりです。
お元気そうで何よりです。
1時間も蒸機の運転をしたのですか。
さすがですね。
私は、以前、鉄道博物館のシミュレータ運転を10分そこそこやっただけで、緊張でかなり疲れました。
サイトの更新を楽しみにしております。
また、上京の機会がありましたら、連絡いたします。