2011-05-05

アルルとプルルと連結解放安全装置

このGW連休は"プルル"繋がりの地を2カ所行ってきました。


最初は、岐阜県のかかみがはら航空宇宙科学博物館。
昨年、地球に帰還した小惑星探査機はやぶさのカプセルが名古屋で公開された時に行けなくて心残りだったけど、車で15分そこそこの地で公開される事になり、行ってきました。
あんな小さなカプセルだけで、はやぶさ本体と共にイトカワまで旅をし、大気圏突入という過酷な状況を潜り抜けて地上に帰ってきた事に感動すると共に、それを支えたJAXAやNEC他多くの方々の尽力が並々ならぬ事を思うと、日頃の自分の仕事ぶりの至らなさを恥じ入るばかりです。
中日新聞:はやぶさの“軌跡”に列 各務原・博物館、帰還カプセル公開:岐阜(CHUNICHI Web)

地球から3億キロ離れた小惑星イトカワの標本を地球に持ち帰る偉業を昨年成し遂げた日本の探査機「はやぶさ」の帰還カプセルや、7年間に及ぶ宇宙の旅を紹介する特別企画展が29日、各務原市下切町のかかみがはら航空宇宙科学博物館で始まった。...



今回の展示会場となった、かかみがはら航空宇宙科学博物館は、銀河鉄道999の作者として有名な松本零士先生が名誉館長となっておられる事は知っていましたが、博物館のマスコットキャラクター"プルル"の存在は知りませんでした。
頭のプロペラは大空を駆け巡るだけでなく、情報発信のアンテナを兼ねているそうです。
かわいらしいキャラクターなのに「きけん立入禁止」表示のある柵に囲われているのが残念な気分です。

飛行機シミュレータが運用停止になっていたのは残念ですが、運用コストと来場者数を考えると仕方ないです。
リピータを獲得できる展示を如何に用意するかは、ここに限らず、多くの博物館学芸員の悩む所でしょう。多くの来場者を呼び込んだはやぶさのカプセル展示会後の博物館イベントに期待したいです。

次に訪れたのは、9ヵ月ぶりの大井川鉄道。

昨年誕生したマスコットキャラクター"アルル"と"プルル"が着ぐるみとしてこの春登場しました。
このGW期間中はSL列車の終着駅であり井川線の始発駅である千頭駅にて、SL列車の発着に合わせてお出迎えしてくれます。


昨年公開されたイラストを見た時、関係者には申し訳ないですが、実際の所あまり期待していませんでした。
しかし、実際に着ぐるみのキャラクターを見て、意外に良い味を出していて親しみの持てるキャラクターだなと感じました。

本線のSL列車と比べると知名度が今ひとつの井川線。
アプト式鉄道、秘境駅である奧大井湖上駅など見所があるので、私自身、多く利用したいですが、鉄道だけの移動となると運行本数と乗り継ぎの関係で行程が厳しくなるので、疎遠になりがちです。
昨年か一昨年くらいから、井川線とバスを連携させて千頭から閑蔵まで往復区間を2時間ほどで楽しめるコースや連休期間限定ですが奧大井秘境の旅周遊券を用意するなど大井川鉄道の力の入れ様が感じられます。
今回は予定に組み入れていなかったのですが、夏頃は奧大井の旅も楽しんでみたいと思っています。

今回、大井川鉄道を訪れて、気が付いたのが連結器の解放テコに取り付けられているオレンジ色の装置

近年、列車走行中に連結器の連結が外れてしまう事故が発生しており、大井川鉄道は国から対策するように要請がされていました。

もし傾斜がある区間で機関車と客車が切り離された場合、最悪の場合、客車が下り坂を勢いよく下って脱線、大事故に繋がる可能性があります。
大井川では大抵のSL列車には後補機として電気機関車が連結されているので、そんな事態は発生しない。しかし、電気機関車が連結されていない時もあるので、連結器の問題は重大です。
蒸気機関車、電気機関車ともに連結解放テコ付近に取り付けられていたオレンジ色の安全装置により、走行中の振動等で不意にテコが動いて連結解放しないように工夫されていました。
乗務員さんらの連結解放の手間は幾分増えてしまいましたが、乗客として安心して旅が楽しめます。

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