2006-01-08

コロンブスの卵

超広角+3倍ズームを1台で――2眼レンズ搭載コダック「V570」
ITmedia

コダックが、23ミリ相当固定焦点と光学3倍ズームという2つのレンズを本体に内蔵したコンパクトデジカメ「Kodak EasyShare V570 デュアルレンズ デジタルカメラ」を発表。超広角撮影と実用ズーム域撮影を両立した。・・・
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鉄道写真は山の上など遠くから引いて撮影するばかりではない。一般の観光客にとっては、ホームで機関車などを背景にして撮影が多いと思う。
特にイベント列車では、列車先頭車付近に記念撮影者が多く集まり、ひしめき合う中での撮影は撮影者も写される人一苦労する。そんな時に役に立つのは広角レンズである。
ほとんどのコンパクトデジカメは、記録素子サイズの関係があり、38mm( 35mmフィルムカメラ換算 )からで、望遠に強いが広角には弱い。( 機種によってはオプションレンズで広角撮影できるものがあるが、ほんの一部である。)
広角も望遠もと撮影したいという要求への回答のひとつは一眼レフデジカメである。レンズ交換によって広角から望遠まで必要に応じた画角を得られる。コンパクトデジカメに比べて画質は良い。反面、携行に不便な大きさや必要なレンズをそろえる費用が大きい問題がある。
何も1つのレンズで全ての画角をまかなう必要はないと言うコダックの回答はコロンブスの卵のようであった。
広角レンズと標準的なズームレンズを搭載し、中間の不足画角はデジタル処理で補う。デジタル処理技術が高くなった今だからこそ実現できるデジカメである。
広角23mmからなら、自分撮りで2~3人を撮影することができる。家族や友人らと出かける気軽な旅に便利なデジカメだと思う。( フジから「F2.8」という広角ズームのフィルムカメラが発売されているが、これは自分撮りを意識して24mmの広角レンズを持つ。 )
コダック「V570」は単なるカメラとしてみると不満な点が多いけど、システム的に見ると非常に面白いデジカメだと思う。発売後の使用レビューが待ち遠しい。

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