2006-03-19

水と安全

「乗客にも余裕必要」初日の反応
神戸新聞

尼崎JR脱線事故を受け、JR西日本が十八日にスタートさせた「ゆとりダイヤ」。定時運行がしやすくなった一方で、所要時間や駅での停車時間は長くなり、京阪神主要路線(アーバンネットワーク)の本数も百四十本減った。改正初日の乗客たちは、多少の不便を感じつつも、「まずは安全を確保して」との思いが強いようだ。・・・
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「湯水の如く使う」という言葉がある。水はタダ同然と思われていた時代は、少なくとも都市圏では終わった。近年の犯罪事件の増加によって、安全はタダ同然という時代も終わった。
それらは、表から目に付かない「奉仕的」行為によって供給されていたのである。(昔は、町や村のあちこちに人がいて、見知らぬ人同士でも挨拶したりするのが普通で、そういう何気ない行為が犯罪者を寄せ付けず、犯罪を起こすのを諦めさせる力になっていた。)
目に見える事・・・乗客率や輸送時間・・・だけに囚われて、安全を確保するために必要な精神的なゆとりを削った結果が近年世間を騒がせている。
「適度な」無駄は「無駄」ではない、「保険」である。(類似例:建築データ偽装問題で、来なければ無駄になる建物自体が立つに必要以上の強度は「無駄」であるか?)

私は目先に囚われずに物事を考えられる人になりたい。そして社会もそうなって欲しい。

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