2006-04-25

運転士を取り巻く環境

運転士襲う「眠気」 JR脱線1年、「事故の芽」なお
朝日新聞

JR宝塚線(福知山線)脱線事故後にJR西日本の一部運転士を対象にした民間研究所の調査で、約1割が乗務中に眠気で一瞬意識が薄れたことがあり、半数以上が眠気が原因のミスなどをした経験を持つことがわかった。・・・
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同じ快速の始発で平均77秒遅れ──JR尼崎事故、事故調が記録調査
日経新聞
兵庫県尼崎市のJR福知山線脱線事故に絡み、事故を起こした快速電車の運行は事故前から始発駅で平均して77秒遅れていたことが24日、国土交通省航空・鉄道事故調査委員会の調べで分かった。・・・
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運転士が増えないからゆとりダイヤのしわ寄せが結局運転士自身に降りかかり、始発駅で最初から平均で1分以上遅れて出発という状況の中で頑張っている運転士はよく耐えられるなぁと感じる。
JR西のを過密ダイヤと言うなら、JR東の東京近郊も過密ダイヤだと言う意見があるようだ。東京で事故がないのはATSの設置を増やして、万が一ヒューマンエラーを出してもシステムがカバーして事故を防いでいるという見方がある。ATSは設置にかなりコストがかかるようなので、JRに限らず、鉄道各社で設置率がなかなか上がらないようだ。
しかし、本来は、ATSはいざという時の事故を防ぐものであって、それなしでは実現できないような安全運行は砂上の楼閣であって、本当の安全運行ではない。
如何にこの状況を打開するかは、学識者や熟練技術者ら多くの人の知恵を集める必要があると思う。こういう事こそ国が音頭を取らなきゃいけないのに。。。

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