2006-05-14

良心ではなく人間関係?

動機は何 北上駅の橋脚鉄筋損傷問題
岩手日報

北上市のJR北上駅の高架橋耐震補強工事で内部の鉄筋が故意に損傷された疑いが発覚した問題は、・・・
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昨日も取り上げた問題であるが、この新聞記事を読むと、単なる賃金や過労という問題ではないようだ。鉄筋補強工事のベテラン職人のプライドを失わせたものは何だろうか。記事によると現場監督との人間関係があるようだ。
ちょうど、多くのセクハラ問題では「した側」は「大した問題ではない」とか「されて嬉しいだろう」と思っている場合が多い。( もちろん、満員の通勤電車内でよろけてぶつかっただけなのに、意識過剰で「痴漢された」と大騒ぎして冤罪に繋がる場合もある。)
例え、科学技術が高くなろうとも、作業するのが人間であれば、実施する人間の「調子」次第で、作業の成功・失敗が決まる。
もしかしたら、現場監督は経験が浅くて、補強工事の難しさを理解できず、「作業の遅さ」を「普通」に「怒り」そして「叱咤激励」していたのかも知れない。工事期間を短縮すれば、次の仕事を入れられるとか必要経費を削減するなどできるので施工会社の実質利益は上がるからだ。「普通」のレベルが作業歴30年のベテラン職人と、若いと思われる現場監督とかなりの差があったとしか思えない。

また、私が記事を読んで驚いたのは、良く内部検査で行われる超音波検査法が、コンクリート柱では20センチ程度の深さまでしか有効でない事である。昔、あるテレビ番組の中で、ピラミッドの中を超音波調査装置で調べ、謎の小部屋を見つけたという話をやっていたので、1メートルくらいは軽いだろうと思っていたからだ。
加えて、20センチ程度しか内部検査できないのに、災害や今回のような事件の後に検査できない事を放置しているとしか思えない状況が異常だ。

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