2006-12-11

新幹線トンネルでコンクリ片落下

トンネルでコンクリ片落下 山口の山陽新幹線
東奥日報

11日午前4時50分ごろ、山口県周南市のJR山陽新幹線新岩国-徳山間の樋口山トンネルで、上り線の線路にコンクリート片が2つ落ちて・・・
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今年の3月にJR東日本の東北新幹線のトンネルでコンクリートが剥離・落下しているのが見つかり、その話題を採り上げた。( 参照:ミスマッチ?:2006/03/01 )
東海道新幹線は、初めての高速列車と言うことがあり、「石橋を叩いて渡る」ような慎重さで、かなりの安全率で設計されている。( そして、国鉄の抱える赤字の増加が加速することになったと言う。 )
その後作られた、山陽新幹線や東北新幹線は東海道新幹線の実績から過剰品質ではなく、十分と予測される範囲で安全率を下げて比較的経済的に作られたと思われる。
ただし、その当時、新幹線車両は0系や100系であり、運行本数は今と比べて少ない。もし山陽や東北がそのデータをベースに設計されていたら、300系や500系のように高速で、更に本数もかなり多くなった現在のダイヤでは、強度・寿命が持たないだろう。そして、それが近年現れているのではないだろうか?

戦後の名古屋市に100メートル道路( 歩道を含む。車道部分は100メートルはない )が建設された当初、過剰な道路幅だと言われていたが、自動車が普及した現在でも過剰な幅と言う人はいないか、かなり少ない。

過剰な品質は不経済的と言われるが、長期的視野に立てば、もしかしたら経済的なのかも知れない。

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