2007-02-26

基本技術と地方大学

風速データ遠隔計測 列車の突風事故防止 穴水の石川職能短大がシステム構築
北國新聞

・・・北陸鉄道と連携し、風向風速の遠隔計測・警報システムを構築・・・風向観測もできるように・・・耐雷トランスを併用・・・NTT回線の光ファイバー網を利用することでコストを抑え・・・
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こういう地味だけど大切な基本システム構築技術は、国公立大学を含む公的研究機関が開発し、多くの企業や団体に利用してもらえるように公開すべきである。
国公立大学の独立採算制の導入・推進は、いままででも科研費目当ての内容が偏りがちな大学の研究が、企業や受験生にも印象が良いようにと一層偏った研究に集中する危険性を増大させる。
そんな地味だけど大切な基礎研究が疎かにされれば、長期的視野に立てば、日本の技術力の低下は免れない。

この新聞記事に出てくる石川職能短大の鉄道突風事故防止システム開発の話を聞くと、これからのビジネスチャンスは意外に地方大学でこそ生まれるのではないかと思ってしまう。
何故なら、大きな特許や基本技術は、多くの人には見向きもされない領域から生まれる事が多く、都市部の大きな大学が見栄えの良い研究に集中する事で、地方大学が実施できる研究領域の余地が広がるからと考えるからである。

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