2007-04-04

TGVの世界新記録とリニア新幹線

仏TGVが時速574キロ達成、17年ぶり記録更新
日経新聞

フランスの新幹線TGVは3日、試験走行で最高時速574.8キロを達成・・・線路を車輪走行する従来型の鉄道では世界最高速。日本の磁気浮上式リニアモーターカー実験線の時速581キロに迫る記録・・・
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日本のリニア新幹線は、安定した高速運転はできるかもしれないが、電磁力で車体を空中に浮かせるシステムである故に、車内は電磁波対策してあると言っても乗客・乗務員に電磁波の影響が懸念される。更に、常時でないとは言え電磁波対策されていない建物に住む沿線住民や電子機器への電磁波の影響が懸念される。
( 特に、沿線住民の内、ペースメーカを付けている人。)
もちろん輸送重量単位当たりの消費電力は、現行の新幹線と比べると大きくなるので、CO2削減・省エネが叫ばれる今、リニア新幹線は時代に逆行していると言わざるを得ない。

今回の新型TGV車両による世界新記録は、現行の鉄道方式でも、車両や軌道を適切に設計・整備すれば、まだまだ速度アップできる事を証明したと言える。

今回のTGV車両は、日本の新型新幹線N700系車両と比べると、まだまだ車体形状に改良の余地があるのではと感じる。

リニア新幹線は新しい軌道をひかねばならない。そこで、リニアモーターカー方式の軌道ではなく、現行新幹線車両も使えるような方式の軌道、しかし、東海道新幹線などと比べて曲線が少ない軌道をひく。その上で、N700系に駆動部を強化したような新型車両を開発すれば、わざわざリニア新幹線でなくても、十分、スピードアップできると私は想像する。

いくら、慎重に検討しているからと言って、時代の潮流に乗り損ねたら、無駄な投資に終わってしまう可能性が高くなる。
今回のTGVの世界記録樹立をきっかけに、鉄道関係者には、本当にリニア新幹線が必要なのかを、再検討して欲しい。

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