2007-06-09

デジタルATCはダイヤの正確性を守れるか?

東海道新幹線、試運転の新型車両が故障・停車…後続に遅れ
読売新聞
・・・「N700系」が、試験走行中の米原―岐阜羽島駅間で緊急停止・・・デジタルATCは、コンピューターで車両の位置を測定しながら、前方を走る列車や、減速すべきカーブ、駅までの距離などを自動的に計算する機能がある。今回のトラブルでは、一時的に位置測定が正確にできなくなり、安全装置が作動・・・
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従来とは違ってコンピュータの計算結果に頼るデジタルATCを搭載した新型新幹線車両。
デジタルATC自体は既に実用化されているが、東海道新幹線のように走行速度が速く、そして列車本数が多い線区での投入は初めてである。
大量なデータ通信とコンピュータによって快適な車内と曲線の多い路線で難しかった高速化を実現し、コンピュータなどがトラブルに遭った場合は自動的に緊急停車する。今回は正にコンピュータの動作不良によって安全装置が働いた事例になる。
安全は第一にするべきであるが、もしこのようなトラブルが頻発すれば、日本の鉄道に求められ正確なダイヤ運行への信頼が低下しかねない。
N700系では、コンピュータや通信のトラブルの頻度低下に対してどのような対策を取っているのだろうか?
システムの二重化・三重化などはしているのだろうか?

欧州ではダイヤの正確さが有名なドイツ鉄道は、近年、ダイヤの遅れが他国並になってきていると聞いたことがある。
日本はドイツよりも正確なダイヤ運行が鉄道に求められる。近年、環境問題の観点から、できるだけ鉄道を利用する動きが始まっているだけに、その流れに水を差す事がない事を願うばかりである。

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