2007-12-30

レール破断と安全技術

15ミリの亀裂見逃す JR千歳線またレール破断 過密路線の検査増検討
北海道新聞

・・・今回の破断地点は九月の定期検査で下方向には亀裂なしと判定されており、三カ月で一気に広がった形だ。同社は二○○三年以降、検査の精度が上がったとして危険個所の超音波検査を年二回から一回に減らしたが、このペースでは亀裂の発生を把握しきれないという検査の盲点・・・
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「検査の精度が上がった」は「亀裂発見精度が上がった」だけであり、「亀裂発生時期の予測精度が上がった」と言う事では無い。
この新聞記事によると、検査を減らすどころか増やさないといけない状況にある事から、根拠無く楽観的に過去実績を適用できると仮定して検査体制を変更していたと思われる。

これはJR北海道だけの問題ではないはずである。
車輌や鉄道設備、運行ダイヤが何十年も変えられないような鉄道会社よりも、コスト削減に血眼になっている一方で、特に実績年数が長くない技術を積極的に取り入れている鉄道各社で起こる可能性が高いのではないかと思う。

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