2011-07-03

技術はお金だけの問題ではない

中国への進出を狙って高速鉄道の技術供与した日本勢の知的財産管理の杜撰さを痛感する事件が起こった。
パクリ特許取得阻止に断固対抗 中国版新幹線、試される知財戦略:産経ニュース


川崎重工業などが技術供与した新幹線の「特許」を主張する中国に対し、日本の鉄道関係者は、強い不快感と警戒感を示している。...新幹線輸出の旗振り役の国土交通省の幹部も「どこまで日本の技術が入っているかわからない。事態を見守るしかない」と話す。...川重は米国などで新幹線の製造技術に関わる特許は出願していない。中国に特許を握られると、価格競争では太刀打ちできないだけに、市場参入で不利になりかねない。...

特許出願すれば、他者が特許侵害のチェックができるように出願内容が一定期間後に公開される。更に登録後も特許の保護期間に期限がある為、期限後は誰でもその発明を利用できる。

企業によっては発明を秘密にしておきたいと特許出願しない所はあるが、それは余程特殊な技術で簡単に模倣できない発明に限って有効である。
今回のように、最終的にメンテナンスを全て相手国で行える事を前提としているにも関わらず、特許による技術保護をしないままに技術供与をするのは、自分の権利を放棄するようなものである。

特許を取得していれば「どこまで日本の技術が...」なんて言葉は出てこない。
特許には、自分の技術の範囲が明記されているからである。

中国が特許登録できたら「価格競争では太刀打ちできない」どころではなく、いくらお金を積んでも中国が日本メーカに特許使用許可を出さなかった場合、中国の特許登録国に対して、日本メーカが輸出すらできない状況に陥ってしまう。

科学や技術について「2番じゃダメですか?」なんて発言する人が国会議員になれる程、科学技術が軽視されている今の日本は技術立国の立場から陥落しているのだろうか。
2番じゃダメです。
1番でなければ特許は取れず、技術を守れません。

若い世代の理科離れが問題だとマスコミは騒ぐけど、若い世代が理科に興味を持つような番組や記事などのコンテンツをマスコミはどれだけ作っているのか。
誰しも得手不得手があるから、若い世代の全てが科学が好きになって欲しいとは言わない。
しかし、どんな良い原石でも磨かなければ宝石として使えない。
素質のある人がどんどん見つけられるように、国は学校の科学教育や知的財産教育をしっかり実施して欲しい。

2011-06-26

JR北海道の問題から社会を考える

特急全焼事故以外にもJR北海道に関して重大な事故や問題の報道が目立っているように感じる。

JR北海道“居眠り運転士”乗客写メで告発!:スポニチ

...男性運転士(26)が運転席で居眠りするのを乗客の男性が目撃。運転士からの報告はなかったが、男性が同日中に同社へメールで指摘し発覚した。男性は、居眠り運転の一部始終を運転席後方の窓から携帯電話で撮影。...男性のメールには「怖い思いをした」との記述もあった。...運転士は、1分間何も運転操作をしないと鳴る警告ブザーで目を覚まし、慌てた様子で腕を回して信号を確認。...運転士は7日午後から8日午前までの泊まり勤務で、5時間の休養を取っていたが「寝付きが悪くてなかなか寝られなかった」と話している。...


運転士の異常に対応するATSシステムがあるので、居眠り運転しても重大事故に至らないように設計されているが、列車の安全運行を脅かしかねない事故である。
この報道記事を読んで感じた事がいくつかあった。

共有が不十分なヒヤリハット情報
JR西日本の福知山線転覆脱線事故で問題視された社内情報共有の在り方が、少なくともJR北海道に関して不十分ではないかと感じられる。
大事故の影には多くのヒヤリハットが存在する。記事の運転士もうたた寝してしまったが、ATSシステムのおかげで事故に至らず、目を覚まして運転を再開できた。
この運転士は、ブザー音で目を覚ました瞬間、ヒヤッとしたのではないだろうか。
運転士から社に報告されていない所を見ると、ヒヤッとする事態を全社的に吸い上げて、職員の勤務環境を改善する取り組みが必要なのに不十分であると考えられる。
事故調査委員会と同様、重大事故に至っていない場合に限り、ヒヤリハット報告した内容に関しての処分を行わない代わりに、積極的に報告させる仕組み作りが必要だと感じられる。

ワガママな社会
この列車運転士に限らず、医師も同様(またはそれ以上)であるが、人件費を圧縮する為に最低限の人間で業務を進めようとする結果、一人一人の余裕がなくなっている。
人の命を預かる仕事なのに寝付きが悪いと言っても確保できた睡眠時間が5時間というのは短すぎる。
その一方、鉄道会社がインフラ企業と言えども、利益を追求する私企業である。
もし運転士、車掌や保線作業員などの安全運行を支える人達の勤務に余裕を持たせる為には鉄道運賃などの料金の上昇は避けられない。
料金が上がっても鉄道利用者が減らなければ問題ないだろうが、実際にはそうでない。
社会の多くは、品質向上と価格低下の同時実現という難題を企業に求める。
企業側には、その難題解決への努力を惜しんで欲しくないが、論理的に考えず一方的に難題を押しつけるばかりの社会は、ワガママ過ぎるのではないかと感じる。

そして、社会の過ぎたワガママを助長してきたのは、マスコミの責任もあると思う。
マスコミ各社には事件があった時だけ被疑者の悪い点だけを大々的に報道するのではなく、浅くて良いので多くのインフラ企業の経営状況をかみ砕いて報道して欲しい。
ちょうど、福島原発事故以降、東電管内の電気使用量状況がネット上では毎日毎時掲載され、社会の節電意識を高めているのと動揺、インフラ会社の社内状況や経営事情を3分程度で読める情報にできれば、"料金が高くなったから、もう利用しない"と言う短絡的な思考が働きにくくなり、回り回って、従業員の勤務環境改善に繋がるのではないかと考えている。

思考力のない人間
ワガママな社会の問題と重複するが、思考力のない人間が増えている事に危機感を覚える。
今回運転士は単なる居眠り運転で、ATSシステムのブザー音で目醒めたので大事なかったが、もし心筋梗塞など突発的な疾患により気を失っていた場合はどうだったのだろう。
車両の非常ブザーは、乗客の非常だけを伝える為のブザーではない。運転士の異常を見つけたら、非常ブザー等と使って車掌に通報すべきである。ワンマンカーだったら、運転席後ろのガラス戸を叩くなどして運転士の意識の回復を図るべきだろう。
列車を運転しているのは運転士である。( 自動運転の列車を除く )
運転士に命を預けている事に考えが及ばす、運転士の様子をただビデオ撮影しているだけという男性乗客の危機感というか思考力の無さには悲しくなってしまう。怖かったら、ビデオ撮影しているのではなく、非常ブザーで助けを呼ぶ事が先ではないか?

これほどでは無いが、何を考えているんだろうと思うような人を日常生活で多く見かけるようになった。それも若者ではなく、団塊の世代以上の年配の方が多い。
まぁ、それなりの年配ばかりの政治家が十分な考え無しに原発停止要請するし、それに諸手を挙げて賛同するマスコミが多いのを見ていると、それが普通の日本人であって、私のように考えたりする人や若者が変な日本人なのかも知れないけど。

2011-05-05

アルルとプルルと連結解放安全装置

このGW連休は"プルル"繋がりの地を2カ所行ってきました。


最初は、岐阜県のかかみがはら航空宇宙科学博物館。
昨年、地球に帰還した小惑星探査機はやぶさのカプセルが名古屋で公開された時に行けなくて心残りだったけど、車で15分そこそこの地で公開される事になり、行ってきました。
あんな小さなカプセルだけで、はやぶさ本体と共にイトカワまで旅をし、大気圏突入という過酷な状況を潜り抜けて地上に帰ってきた事に感動すると共に、それを支えたJAXAやNEC他多くの方々の尽力が並々ならぬ事を思うと、日頃の自分の仕事ぶりの至らなさを恥じ入るばかりです。
中日新聞:はやぶさの“軌跡”に列 各務原・博物館、帰還カプセル公開:岐阜(CHUNICHI Web)

地球から3億キロ離れた小惑星イトカワの標本を地球に持ち帰る偉業を昨年成し遂げた日本の探査機「はやぶさ」の帰還カプセルや、7年間に及ぶ宇宙の旅を紹介する特別企画展が29日、各務原市下切町のかかみがはら航空宇宙科学博物館で始まった。...



今回の展示会場となった、かかみがはら航空宇宙科学博物館は、銀河鉄道999の作者として有名な松本零士先生が名誉館長となっておられる事は知っていましたが、博物館のマスコットキャラクター"プルル"の存在は知りませんでした。
頭のプロペラは大空を駆け巡るだけでなく、情報発信のアンテナを兼ねているそうです。
かわいらしいキャラクターなのに「きけん立入禁止」表示のある柵に囲われているのが残念な気分です。

飛行機シミュレータが運用停止になっていたのは残念ですが、運用コストと来場者数を考えると仕方ないです。
リピータを獲得できる展示を如何に用意するかは、ここに限らず、多くの博物館学芸員の悩む所でしょう。多くの来場者を呼び込んだはやぶさのカプセル展示会後の博物館イベントに期待したいです。

次に訪れたのは、9ヵ月ぶりの大井川鉄道。

昨年誕生したマスコットキャラクター"アルル"と"プルル"が着ぐるみとしてこの春登場しました。
このGW期間中はSL列車の終着駅であり井川線の始発駅である千頭駅にて、SL列車の発着に合わせてお出迎えしてくれます。


昨年公開されたイラストを見た時、関係者には申し訳ないですが、実際の所あまり期待していませんでした。
しかし、実際に着ぐるみのキャラクターを見て、意外に良い味を出していて親しみの持てるキャラクターだなと感じました。

本線のSL列車と比べると知名度が今ひとつの井川線。
アプト式鉄道、秘境駅である奧大井湖上駅など見所があるので、私自身、多く利用したいですが、鉄道だけの移動となると運行本数と乗り継ぎの関係で行程が厳しくなるので、疎遠になりがちです。
昨年か一昨年くらいから、井川線とバスを連携させて千頭から閑蔵まで往復区間を2時間ほどで楽しめるコースや連休期間限定ですが奧大井秘境の旅周遊券を用意するなど大井川鉄道の力の入れ様が感じられます。
今回は予定に組み入れていなかったのですが、夏頃は奧大井の旅も楽しんでみたいと思っています。

今回、大井川鉄道を訪れて、気が付いたのが連結器の解放テコに取り付けられているオレンジ色の装置

近年、列車走行中に連結器の連結が外れてしまう事故が発生しており、大井川鉄道は国から対策するように要請がされていました。

もし傾斜がある区間で機関車と客車が切り離された場合、最悪の場合、客車が下り坂を勢いよく下って脱線、大事故に繋がる可能性があります。
大井川では大抵のSL列車には後補機として電気機関車が連結されているので、そんな事態は発生しない。しかし、電気機関車が連結されていない時もあるので、連結器の問題は重大です。
蒸気機関車、電気機関車ともに連結解放テコ付近に取り付けられていたオレンジ色の安全装置により、走行中の振動等で不意にテコが動いて連結解放しないように工夫されていました。
乗務員さんらの連結解放の手間は幾分増えてしまいましたが、乗客として安心して旅が楽しめます。

2011-04-26

東日本復興に向けて

河北新報 東北のニュース/鉄路復旧、明と暗 新幹線は早期再開 沿岸路線めど立たず

東日本大震災から1カ月半で東京―仙台間の復旧を果たした東北新幹線。大型連休初日の29日には、全線再開を迎える予定だ。ヒト、モノの集中投入で早期の再開を達成し、東北の玄関口の仙台駅を中心に在来線網もほぼ復活した。一方で、津波被害を受けた沿岸路線の復旧のめどは立っていない。...


新幹線「東京―仙台」再開も…停電でストップ ― スポニチ Sponichi Annex 社会
東日本大震災の被害で運休していた東北新幹線のうち福島―仙台の運転が25日、再開し、45日ぶりに仙台―東京の直通列車が走った。午後には停電のため、上下線で一時運転を見合わせたが、被災地では、今後、首都圏とのアクセスが向上することで復興に向けた動きが早まるとの期待が高まっている。...


資金と人員が有限である限り復興活動に優先順位が発生するのは避けられない。
だからこそ、水道や道路、電気などのインフラと同様に、それに関わる人々に希望を与えるシンボルを優先して復旧させたい。
そう言う意味で区間限定とは言え、東北新幹線が早々と営業を再開した事に驚かされ、希望の光を感じる。

残念なのは、架線補修が不十分で復興のシンボルたる新幹線が停電で停止してしまった事である。
短期間でここまで復旧させた作業員の方々の労苦に頭が下がります。
経営の観点からも早く営業を再開すべく、突貫工事は仕方ないものの、点検はしっかりして欲しい。
JR東日本の経営陣には、机上の数値だけでなく現場の状況をしっかり把握して、日本を代表する新幹線システムの品質や評価を下げないように勇気を持って気を配って欲しい。
もちろん作業員への気配りも忘れないで欲しい。

2011-02-26

最大級の鉄道ジオラマ

京都に国内最大級の鉄道ジオラマ 3月1日オープン - 47NEWS(よんななニュース)

嵯峨野観光鉄道は25日、トロッコ嵯峨駅(京都市右京区)に併設した鉄道ミュージアム「ジオラマ・京都・JAPAN」が3月1日にオープンするのを前に、展示する国内最大級の鉄道ジオラマを公開した。...

京都市 観光 嵐山 嵯峨野トロッコ列車

3月14日にオープンするJR東海のリニア鉄道館のジオラマと比べて2平方メートルつまり1畳強大きいものの、日本最大のジオラマとして注目していた嵯峨野観光鉄道のジオラマがメディアに公開されました。
写真で見る限り、大宮の鉄道博物館のジオラマと比べると作り込みが甘いとしか言えず、町並みがガラガラで寂しいです。
確かに予算の問題があるでしょうが、それならば、それなりの工夫が必要です。

例えば、嵯峨野観光鉄道のファン会員制度を新設して、特典としてジオラマ内に一定面積の場所を貸与するという方法があります。
会員はそこに自作の"家"などを設置でき、観光鉄道への愛着が増すでしょうし、観光鉄道側は会員制度の整備コストはかかりますが、ジオラマの整備と鉄道利用者増が期待できる事を考えるとメリットはそれなりにあると考えます。
鉄道沿線等の"1等地"争いなどをどのように回避するかの問題はありますが、訪問回数や継続年数を考慮した当選率による年度末毎の抽選方式を採用すれば不公平感は少なくなるのではと思います。
嵯峨野観光鉄道のジオラマの今後の発展に期待しています。

ところで、現在の公式サイトのトップページには、機関車と女性職員さんらの写真が掲載されています。この方達の雰囲気がとても良いと感じます。
観光鉄道の名にふさわしく、いい意味での下町人情というか暖かいものを感じます。

2011-01-22

年始に感じた事


2011年を迎えて、はや3週間。
12月半ばに初めての腰痛椎間板ヘルニアで腰痛に悩まされ、正月はどこにも出かけず、しかし、記事を書く気分になれませんでした。
ようやく腰痛も落ち着いてきました。

この正月の京都の梅小路蒸気機関車館では、蒸気の煤を利用した墨を使っての書き初め大会があったそうです。
[SLのすすで「墨」 梅小路蒸気機関車館、子供ら書き初めに挑戦 京都] - MSN産経ニュース

...今回使用した「墨」は、同館に展示されている蒸気機関車「D51形」を動かす際に炭を燃やして出たすすを、粒子が細かくなるまでふるいにかけ、水と絵画の接着剤などに使われる「ニカワ」を混ぜて作製。独特の輝きと、やや灰色がかっているのが特徴...


近年の私にとっての正月イベントは、大井川鐵道の年始ヘッドマーク付きの蒸機列車に乗りに行く事だったので、来年も梅小路で同様のイベントが開催されるとしたら、どちらに行くかかなり悩みそうです。

JR東日本では、蒸機の話題ではないですが、茜色と飛雲ホワイトのボディーが美しい秋田新幹線の新型車両E6系が秋田駅に試運転でお目見えした話題がありました。
ああいった綺麗な彩色の新幹線が東海道新幹線でも登場して欲しいです。

新幹線と言えば、新幹線運行システム「コスモス」によるトラブルが問題になっていました。
【新幹線トラブル】システム容量を超えたダイヤ修正作業が原因 - MSN産経ニュース
...雪のため線路のポイントが切り替わらなくなるトラブルが相次ぎ発生。駅間で車両が立ち往生しないよう、運行中の車両を最寄り駅に停車させるダイヤの変更作業を行った。
 同社の新幹線運行管理システム「コスモス」では、ダイヤ変更をすると画面上に関連するデータ修正が必要な個所が表示され、処理が完了すると消える。1本の列車を停止させると、100件規模のデータ修正が必要になるという。
 システムでは、修正個所を一度に表示できるのは最大600件だった。しかし、今回は約20分間で計24本を停車させたため一時的に上限を超えてしまった。...


マスコミ各社の多くは、今回のトラブルの問題点は「取り扱い列車数が増えているのに、システムの取り扱いデータの最大件数が600件と少ない事」、「システム取り扱い件数に上限がある事が現場に周知されていない事」として報道している。

多少なりとも制御コンピュータの開発に携わっている身として、今回の報道を見ていると、問題点は「取り扱っているデータ件数が上限に達した時のシステムの動作」である。

データ修正はシステムが自動で修正するのではなく、人間の手でデータを修正するのである。
人間の手でデータを修正する運用である限り、いくら機械側の件数を上げても、人間側の処理能力(担当人数や入力速度)が変わらなければ意味がない。

「システムの取り扱い件数が上限近くに達した時に”データ表示が上限件数に達した為、現在表示中のデータに対して修正が終わるまで、新規の要修正データの表示はできない”と警告表示」する機能がない事が問題だったと思う。

そういう論点で報道された記事は、私が知り得た範囲では1~2件しかなかった。
システム能力を妄信しているとJRを非難する割に、システムを更新すれば大丈夫と妄信しているマスコミの姿があり、そこから日本人の科学離れひいては論理的思考能力の低下を感じざるを得ない。

もう既存メディアに頼ってはいけない時代になったのだろうか。
ネットの情報は玉石混淆で頼り切ることはできないけど、その多様性で、停滞する日本人...特に若い世代...の考え方を活性化していく事を切に願っている。

前回の記事に引き続き、マスコミへの不満だらけの記事にしてしまい申し訳ないです。
相変わらず、何かと暗くて余裕が無い世の中を過ごしていますが、明るい話題を提供できるように頑張ります。

2010-11-06

鉄道の安全と記者会見

安全装置であるATSが制限速度を超えても作動しなかったとか、制限速度以下でも列車速度に起因する事故が起きたとしたら、安全問題として鉄道会社が原因や今後の対策を積極的に公表し、場合によっては謝罪会見を行って、鉄道会社の信頼性を上げるように努めとしたら良い事だと思う。

もちろんATSが作動しないような安全速度で列車運行するのが望ましい事であり、鉄道会社には努めてもらうべきである。
しかし、運転士も生きた人間である。長い運転中には一瞬集中力が途切れる事もあるだろうし、体調が崩れる場合(突然の腹痛や心臓発作など)もあるだろう。
( 家族や知人の事を思い浮かべるなど雑念が起こらず、寝食を忘れる程の集中力を日常的に何時間も持続できる人間が本当にいるとしたら、私は是非会って、そのコツを伺ってみたい。)

だからこそ、ダイヤが過密な都市部やカーブ・起伏の多い難所にはATSなどの安全装置が積極的に設置されるべきだし、企業の体力があるにも関わらず設置に消極的だとしたら非難されても仕方ないと思う。

でも、安全装置が正しく作動して列車事故を起こさなかったのに、感情的に非難する日本のマスコミと社会って異様だと思う。
確かに感情に訴えるような報道をすれば、視聴率・購読率が高くなるのは当たり前で、そういう報道をしたくなる気持ちは分からないでもないが。。。

また、JR西日本だけの事ではないが、本質的な問題点は「恥」として隠さず、会社全体で調査・対策に積極的に取り組んで欲しい。
確かに自分が起こした問題を上司や上層部に伝えるのは辛い。場合によって、当人は非難されても仕方ない。
しかし、個人や一部署の責任だけで終わらせず、会社全体の利益を考えて会社・組織に動いてもらいたい。
( うちの会社の取引先にも、そうあって欲しいと思う。)

JR脱線現場で非常停止、公表せず 速度超過ATS作動

...今月14日、快速電車が制限速度を超過して進入し、自動列車停止装置(ATS)が作動して、非常停止していたことがわかった。事故後、現場に設置したATSが速度超過で作動して電車が非常停止したのは初めて。JR西日本は非常停止について朝日放送(大阪市)が27日に報じるまで公表しなかった。
JR西日本は公表しなかった理由について「事故につながる具体的な危険性はないと判断した。公表すれば現場が萎縮(いしゅく)し、報告を妨げることにもなる」としている。...

asahi.com(朝日新聞社)

JR西の補助スピーカ配線を切断 奈良電車区で4件
JR西日本は4日、関西線の電車の無線用補助スピーカーの配線が切れていたケースが4件あったと発表した。人為的に切断されたとみられ、内部の人間が関与した可能性がある。同社は「妨害行為で悪質」とし、奈良署が器物損壊容疑で捜査している。...

47NEWS(よんななニュース)

2010-10-14

鉄道の日に思う2010

今日は言わずと知れたとまでは言わないが、鉄道の日です。
仕事が休めそうになかったので、前倒しで鉄道に思いを馳せる為に今週11日に明治村に行ってきました。
約1年ぶりの明治村で感じたのは、SLや市電の楽しみが減ったという事でしょうか。

ホームには乗車する客と下車する客を分ける柵が設けられ、ホームから人がいなくなった状態でSLを出発させるというルールになっていました。
東京など大都市ではホームからの転落防止柵の整備が進められていますが、明治村も例外ではないのでしょうか。
以前はそんな柵が無くても、状況に応じてちゃんと列を作って並んだり、発車前には列車から離れる事は常識でした。
確かに体調が悪かったり、たまたま押されてホームから転落したり、イベントなどで熱狂的なって事故に遭う方がいますが。。。
諸外国からの観光客を呼び込もうとか、訴訟とかにならないようにと安全第一に徹する姿勢は理解できますが、元々諸外国と比べて過保護的だったのが、磨きをかけて過保護になっているような気がします。
日本の過保護に慣れると、そうでない諸外国の環境で問題に巻き込まれる方が多くなるような気がします。鉄道だけでなく物事一般にですが。。。

ホームで撮影できないならと向かった、とても好きだったSL撮影ポイントへの道も通行止め。
がっかり。


来春開館予定のJR東海の鉄道博物館へ行ってしまった蒸気動車があった場所は、今は休憩所&ワッフルのお店(土日祝限定)になっていました。
せめて壁面に、かつての蒸気動車の写真パネルくらい展示してくれたら嬉しいなと思いながら、シナモンアップルのワッフルを食べました。


残念な思いが多かった明治村でしたが、5年ぶりの御料車内部公開は非常に良かったです。
大宮の鉄道博物館で開催中の御料車イベントには負けるでしょうが、御料車の内部を通る事ができるという点では勝っているかも知れません。
更に御料車の回りには常設の説明パネルも増えていました。
重要な文化財が多くある為、維持管理費がとても大変そうですが、今後も明治村には頑張って欲しいと思います。
そして、私自身ももうちょっと明治村に訪れようと心に思うのでした。

2010-08-16

生存報告と靖国のC56


各地で猛暑が続いていますが、お元気でしょうか。
今朝のNHKで、アスファルト上での気温を下げる取り組みを「都市部の温暖化」対策って言っていました。
元々「ヒートアイランド現象」というちゃんとした言葉があるし、熱中症で死者も出るくらいだから「温暖化」と言い換えるくらいなら「灼熱化」って表現した方が適切じゃないかと感じました。
朝のニュースくらいしか見ないけど、義務だから一応、受信料を払っている。だから、あまり変な内容や偏った内容を報道して欲しくないな~と思うこの頃です。

この盆休みは、所用の為、久々に東京に行って参りました。
8月14日の午前中までで用事が済んだ為、毎年この時期になると話題になる靖国神社に行って参りました。
正確には、靖国神社に併設されている資料館「遊就館」に収蔵されているC56形31号機に会いに行くためです。



説明版によると

この機関車は昭和11年日本車輌で製造され、石川県七尾機関区を走行していた機関車である。大東亜戦争において90両が南方に徴用されたが、タイで活躍し、この31号機は、泰緬鉄道の開通式に参加した機関車である。戦後は、タイ国有鉄道で使用され、昭和52年に引退することになったが、泰緬鉄道建設に関係した南方軍野戦鉄道隊関係者が拠金してタイ国有鉄道から譲り受け、昭和54(1979)年、靖國神社に奉納された。

また、この機関車の帰国時には、その後、大井川鐵道で動態復活する事となる44号機も共に帰国しました。
大井川鐵道の44号機と異なり、31号機は静態保存という形で靖国神社に奉納される為、泰緬鐵道時代の姿に整備されて保存されています。
また、所々、31号機以外の部品が使われていました。徴用前の日本で部品交換されたのか、それとも徴用先で部品交換されたのか不明です。

C56を見に、せっかく靖国神社に来たのだし、「靖国参拝や遊就館の展示は戦前日本を礼賛している」と良く聞く評が本当か確かめるために、靖国神社や遊就館見学もしました。

初めて実際行ってみた印象としては、靖国神社には、戦前日本礼賛と言った感じはなく、伊勢神宮や熱田神宮などの大きな神社と同様に、厳(おごそ)かで、身が引き締まるような場所でした。また、遊就館は多生大袈裟な表現はありましたが、平和の大切さを改めて感じ、考えさせてくれる資料館でした。



東京駅丸ノ内駅舎は、東京大空襲で被災する前の復元するための工事が着々と進んでいるようでした。
被災後の応急処置的なスタイルが、戦後生まれの自分にとっての「東京駅丸ノ内」であり、かつての壮麗な建物は、古い写真の中の姿でしかなかったので、復元後の姿を見れるその日が待ち遠しいです。

この時期は、不戦主義と平和主義を履き違えた主張をよく耳にします。
「窮鼠猫を噛む」のは、生きとし生けるものの行動としては至極当然の事。
「追い詰められても噛まない」という不戦主義ではなく、「追い詰められないように行動する」事が結果的に平和主義に繋がると考えています。
でも、戦後日本って、戦前日本の教訓を活かして、「追い詰められない」ように上手く立ち振る舞っているとは余り感じられない。。。私だけ?

そんな感じで、暑い夏ですが、何とか元気にやっております。
早く涼しい秋にならないかな。

2010-04-06

生存報告

4月に入り、すっかり春らしくなってきました。
ご無沙汰しています。
部屋の大掃除も順調に進み、ようやく目標の半分くらいが終わりました。
まだまだやる事が多いですが、なんとか梅雨入り前に完了させたいなと思っています。


先週土曜日(4月3日)は、知人と一緒に、犬山に行ってきました。
日本モンキーパークでは本日(6日)まで「若き太陽の塔」が特別公開されていました。
この作品は、知る人ぞ知る、岡本太郎氏の作品で、大阪万博の「太陽の塔」の試作とも言われる作品です。
一企業が保守管理する為、どうしても十分に保守しきれず、保存状態が良くないのが残念です。
景気が良い時なら、作品修復の為の募金を募る事ができるでしょうが。。。
早く景気が良くなる事を願わずにはいられません。


また、ここには、昨年廃線となった犬山モノレール線の車両が先頭車と中間車だけですが、保存されていて、その姿も見てきました。
デビュー当時のように銀色の塗装となっております。
今も問題なく走らせる事ができそうな感じです。
ただ線路が途切れていなければ。。。ですが。


その後、犬山祭にも行ってきました。
閉館間際の犬山城に登城してきました。
夕暮れの犬山城と桜の風景は、ちょっと幻想的でした。

それでは、また。

2010-03-07

生存報告

ご無沙汰しています。
最近、ようやく春らしくなりました。

先週くらいから花粉症の症状も出始め、外出時が少し辛いのが難点。
昨年の花粉症シーズンはシーズン半ば頃に鍼治療を3回くらいやってもらい、ずいぶん症状が軽くなりました。もっともシーズン後半で花粉が減るような時期だった可能性もあり、どれくらい鍼治療の効果が出ていたのか分からないです。

そこで今年は花粉症の症状が出始めてから(数日前に)ひとまず1回行ってきました。その後は雨続きだし、まだ1回しか施術してもらっていないので成果がよく分からないです。次の晴れの日が勝負ですね。

しかし、ブログが更新が停滞しているのは、花粉症のせいではなく、部屋の大掃除に時間を極力割いているからです。何とか梅雨のシーズン前までに完了させたいです。

今回は気になる話題を少し紹介する程度です。

河村名古屋市長、多治見の愛岐処分場を視察 - 岐阜新聞
(2010年02月07日)

名古屋市のごみの焼却灰などを埋め立て処分している多治見市諏訪町の「愛岐処分場」を6日、河村たかし名古屋市長と古川雅典多治見市長が視察した。...処分場近くの諏訪公民館で行われた地元住民との懇談会で河村市長は「皆さんのご理解で延命させていただいている。多治見市との間で蒸気機関車を走らせるイベントなども考えている。さらにきずなを深めたい」と、いつもの名古屋弁で語った。

JR東海管轄内でのSL運転ってなかったと思います。JRは一応民間企業ですし、給水設備等々の問題などもあるので、実現は難しいでしょうが、実現できたら嬉しいです。

asahi.com(朝日新聞社):レア車両に「撮り鉄」殺到、線路内で撮影 電車立ち往生(2010年02月15日)
...線路内にカメラを持った人が侵入していると、回送電車の運転士からJR西日本新大阪総合指令所に連絡があった。...線路外に出るのを拒む人もいたため、府警柏原署のパトカーが出動する騒ぎにもなった。このため、加茂発天王寺行き快速電車(6両編成、乗客約500人)が現場近くで約30分間立ち往生した。...

いいスポットで撮影したい気持ちは理解できます。
しかし、鉄道会社は鉄道写真を撮ってもらう事を業務としているのではなく、乗客や貨物を安全に、早く、確実に運ぶ事が業務です。
つい夢中になって駅員さんらに注意されるのは仕方ないにせよ、注意されても退去せず、結果的に列車の遅延という乗客や鉄道会社に損害を被らせる悪質な事件が近年目立ちます。
そういう遅延は結果としてJR福知山線脱線転覆事故の様な鉄道事故の遠因になる事を考えると、遅延に伴う損害の賠償請求などを積極的に行っていっても良いかも知れません。
まぁ、鉄道撮影に限った事ではないですが。。。

2010-02-06

技術力の向上と保守力の低下

先月末起こった東海道新幹線の架線切断事故には非常に驚かされた。
asahi.com(朝日新聞社):東海道新幹線のボルト締め忘れ、ベテラン社員も見逃す

週末のダイヤを大混乱に陥れた東海道新幹線の停電事故は、架線でも車両でもなく、作業員のボルト付け忘れという単純な人為ミスが原因だった。...同時に交換を行った6号車のパンタグラフには付いていた確認マークが、12号車には付いておらず、付け忘れであることがはっきりした。...

昔、学校の古典で徒然草の「高名の木登り」の話を学んだ。難しい事よりも容易な事をする時こそ気を緩めてはいけないと言う話である。

ボルトを締める作業は、電気配線よりも気を遣わなくても済む作業だろうと想像できる。
ボルトが締めていない状態でも1000キロ走れたのは、偶然と言えば偶然かも知れないが、パンタグラフ部品の設計と製造が優れていたからこそだと思う。
パンタグラフがボルトへの負荷が少なければ、ボルトの劣化が遅くなり、検査や交換の頻度が少なくなる。
そんな風に製造技術力の向上が、保守担当者の気の緩みを招いた事例だと思う。

新聞記事には、チェックシート等によるミス防止がなかったとある。しかし、チェックシートも万能ではないし、場合によってはチェックシートの記載事項以外への配慮の不足を招きかねない。

鉄道に限らず、大きなトラブルの大半は些細な人的ミスの結果である。
対処療法的にチェックシートに頼るのではなく、如何に作業中の気の緩みを無くせるかを考えるべきだと思う。
また、連続した緊張は心身への大きな負担なので十分な休憩時間も必要になるかも知れない。
チェック作業が増える事で逆に作業者の負担が増え、ミスを誘発する事が無いように願っている。

この問題は鉄道会社だけの問題ではない。人間は機械ではない。業務の効率化という旗印の下、日常的に精神的に余裕のない状態で仕事をせざるを得ない人が多くなっている気がする。

それにつけても、死者や住宅街への火事が出なかった事は本当に不幸中の幸いだった。

2010-01-24

いよいよ動態復元へ

編集長敬白: 2010年1月19日 C61 20号機を搬出。

本日、ついにC61 20号機の復活に向けた移動が行われました。36年にもわたって鎮座していた群馬県伊勢崎市華蔵寺公園遊園地からの搬出はたいへんな作業で、同遊園地は昨日18日を臨時休園として、園内の遊戯物を一部撤去するなど、大掛かりな準備作業が行われました。...


C61の動態復元に向けて搬出作業が行われたようです。
引用しているブログ記事にはいろいろ写真が掲載されていますが、搬出作業が如何に大変だったかが感じさせる写真もあります。
動態復元ひとつとっても、JR東日本やサッパボイラだけの問題でなく、多くの企業の支えがあってこそなんだな改めて感じさせられました。

現役としての蒸気機関車が消えた事に伴って失われた技術は多く、前照灯ひとつですら当時と同じ物が作れなくなったと聞いた事がある。
D51498を復元した時よりも更に作業は困難になると思うが、是非、困難を乗り切って欲しい。

2010-01-17

安全性と低コスト

JR福知山線の事故前後から、JR各社でいろいろトラブルが目立ってきているような気がする。
巨大な赤字を解消する為に旧国鉄は分社化・民営化された。
人件費を安くする為、自社の社員を減らし、いままで自社でやってきた保守管理など数多くの業務を、人件費の安い外部企業などに委託する傾向が強まった。
確かにコストパフォーマンスは良くなったが、人材的ゆとりが無くなってきた事もあり、ひとたび事故や災害が発生すると、復旧までに国鉄時代には考えられない程の時間がかかるようになった印象がある。
民間企業は利益を上げないと立ちゆかない。利益を上げる為には「遊んでいる」人を減らし、不採算部門や赤字路線を無くすのが普通の方法だと思う。
「遊んでいる」人を減らすと言う事は、手が空いている人を減らすと言う事であり、事故などの突発的な事態が起きた時、すぐに駆けつけて対応できる人を減らすと言う事である。
保守管理を外注すると言う事は、外注した事項に対する安全性に対する責任を全部または一部放棄しているようなものである。

東京新聞に掲載された記事は、技術が優れていても保守管理する人件費を惜しめば、結果として安全性が低下する事を示唆する物である。即ち、近年の鉄道事故や復旧時間長時間化の問題が、JR各社特有の問題で無い。
今までのマスコミには「民営化すれば競争原理で全て良くなる」とか「復旧時間がかかるのは会社の怠慢」と言ったような、調査・検証が不十分で独断的な報道の傾向が強い気がする。
安全はタダではないし、何事も精神論的に解決できるものでもない。
公共の電波を使っているマスコミには、視聴率を稼ぐばかりでなく、もう少し背景まで踏み込んだ調査や検証をしっかりして欲しいと思う。

東京新聞:技術の国のずさん管理 ベルリンの都市鉄道 部分停止半年 :国際(TOKYO Web)

ベルリンの都市鉄道「Sバーン」が部分停止に陥り、復旧しないまま半年が経過した。「マイスターの国」の首都交通は、安全管理の怠慢から大きな痛手を被り、混乱はなお数年続くとの見方まで出ている。背景には、親会社ドイツ国鉄の民営化問題も見え隠れする。...
 

2010-01-11

祝・梅小路入館700万人達成 ほか

この1週間、立て続けに気分が明るくなるような話題が2件ありました。

入館者700万人を達成 梅小路蒸気機関車館で節目祝う:京都新聞

京都市下京区の梅小路蒸気機関車館が9日、入館者700万人を達成した。同館で記念式典があり、来館者とともに節目を祝った。...

梅小路蒸気機関車館|イベント情報
当館は日本の鉄道開業100周年を記念し、1972(昭和47)年10月に開館しました。その後、旧二条駅舎の移築を伴う大幅なリニューアル (1997(平成9)年)や、扇形車庫の国重要文化財指定(2004(平成16)年)などの幾多の出来事を挟みながら、2010(平成22)年1月9日午後2時頃、入館者数が700万人を達成しました。これも、ひとえに蒸気機関車に深い興味や関心を抱いていただいた皆様のおかげと心から感謝しております。
...「入館者数700万人達成記念」として、鉄道ファンに人気の「D型硬券(30mm×88mm)」に印刷した特別入館記念券を、有料で入館していただいた先着3,000名様(3日間合計)のお客様にお渡しいたします。

梅小路ではついに入館者数が700万人に達した模様。
そして、今日までですが、特別入場券も配布されているようです。
国内のテーマパークや博物館は、ごく一部を除き、依然として入場者数の少なさに苦しんでいる状況が続いており、私自身、1年以上、梅小路に行く機会を作れずにいます。
そんな中での明るい話題に、私はホッとすると共に、今年は何とか梅小路に行く機会を作ろうと思いました。

「私とみんてつ」小学生新聞コン:石原蔵人君が最優秀賞受賞 /岐阜 - 毎日jp(毎日新聞)
日本民営鉄道協会(東京都)が募集した第3回「私とみんてつ」小学生新聞コンクールで、各務原市立八木山小5年の石原蔵人(○○)君(11)=同市松が丘=が作った新聞「くらしと鉄道新聞 すべての人にやさしい“ユニバーサル・ステーション”」が最優秀賞を受賞した。
 石原君は幼いころから鉄道ファンで、よく家族で電車に乗って旅行するという。高齢で車いすを使うこともある祖父◎◎さん(74)の気持ちを考え、実際に車いすに乗った体験取材を行い、新聞を作り上げた。完成まで1カ月ほどかかった大作だ。
...
体験取材を「車いすの専用スロープがあっても実際に移動したら大変だった」と振り返った石原君は「駅で困っている人を見かけたら優しく接したい」と話している。...
( 念のため、本人の名前の読みと祖父の名前は本引用では伏せておきます。 )

各種団体の活動などもあり、バリアフリー対応の駅が増えてきたものの、その実施内容が不十分である場合も少なくないです。
病気して初めて健康の有り難さを知る事は多いですが、自発的に身体障碍(しょうがい)者の立場になって問題点を探ろうとする人は少ないです。
子供の素直な意識の中で、それを実行した少年の在り方に心温まります。

一概には言えないですが、昔の写真や話を聞いた所によると、昔の駅はまともにバリアフリー対応がされていませんでした。しかし、駅員や他の乗客らの手助けなどで、ある程度のフォローされていたようです。

現代は昔と比べて時代の流れが速いせいか、心に余裕というか落ち着きを無くしやすいような気がします。
本当に忙しい時は仕方ないものの、急ぎの用件がない時は、落ち着いてちょっと周りを見る習慣を身につけたいなって思います。

2010-01-04

あけましておめでとうございます


あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。

私はこの正月も大井川鐵道にSL詣でに行ってきました。
途中、SL列車は途中障害物の為、一時停車しました。
乗務員さんらが対応により、再び列車運行が再開されました。
発車時に少し空転したものの、力強い走りを見せました。

昨年は明るくなるどころか、その気配すら感じられない年でした。
今年は日本国内が力強くというか活気づく一年になる事を願っています。

2009-12-31

キハ6401とC6120とC6217

今月は、にわか蒸気ファンの私にとって大きな話題が2つ、心温まる話題が1つありました。

今月12月7日に明治村の蒸気動車はJR東海博物館入りの改装に備えて、JR東海の名古屋工場に旅立ちました。

asahi.com:明治生まれ「蒸気動車」引越し 愛知、JR東海博物館へ

...移動の第1号は、博物館明治村(愛知県犬山市)に展示されていた蒸気動車「キハ6401」。明治村の休館日に合わせ、クレーンでゆっくりとトレーラーへ移した。博物館ができるまで、同社名古屋工場(名古屋市中川区)で保管する。...

その時が来る事はわかっていたし、2011年春には名古屋港金城ふ頭で再開できるのはわかっているものの、慣れ親しんだ明治村から姿を消したと思うと少ししんみりした気分になります。

明治村の蒸気動車搬出日の翌8日には、JR東日本からC61を動態復元する事が発表となりました。

11年に「C61」展示車両復元 上越線など走行 - 47NEWS
JR東日本は8日、群馬県伊勢崎市の華蔵寺公園で展示されている蒸気機関車(SL)「C61」を復元すると発表した。2011年春以降に上越線の高崎―水上、信越線の高崎―横川を走り、イベントなどに活用する。...

かつて非効率な厄介者として姿を消し去った蒸機が日本各地で復活しています。
この気分が落ち込むご時世の中で、気分が明るくなり、待ち遠しくなりました。
良質な石炭を使用したり、冷暖房完備の客車が用意されるという事もありますが、本当に蒸機
って不思議な魅力があるんですね。


去る26日、JR東海博物館での展示の為に来春2月上旬に搬出が予定されている東山公園のC6217の様子を見に行ってきました。
先ずは、JR東海博物館では見る事ができないC62の真上からの様子を見る為、東山公園に入園する前に、C62の直上を通過する道路まで移動し、真上からC62を眺めてみました。


前の投稿記事の写真を撮影した時から4年近くが経過しています。
その間の風雨で塗装の痛みが進んでいる事がわかります。



入園してからすぐにC62の所に行ってみました。
道路の下で雨が当たりにくい場所は塗装の痛みは少ないです。
右側の写真では、前照灯の位置に太陽が来て、前照灯が輝いているように写したかったのですが、太陽の位置がイマイチ。





今は無き鷹取工場の製造銘板が何とも言えない雰囲気を醸し出しています。
C62の斜め手前にある手動ポイント切替を入れると、劇場版「さようなら銀河鉄道999」の1シーンみたいに見えるかな?



左側の写真は、前記事に掲載した2006年の写真とほぼ同じ構図です。
クリックして拡大して見て頂ければ判りますが、やっぱり悲しげです。
ふと、煙室戸ハンドルの位置が違うんですが、誰か開け閉めしたのですね。
児童公園の静態保存機だと煙室戸の中に掃除道具をしまっている場合があるのですが。。。

ちなみに、一緒に同行した友人が、今年秋に発売になったリコーのコンパクトデジカメCX2を持っていました。このデジカメには、高速連写した露出が異なる写真2枚を合成する事によって、レンジ幅の広い写真を撮影するというダイナミックレンジモードがあります。
通常の撮影写真とダイナミックレンジモード撮影写真を比較してみると、被写体が動きの少ないものに限定されるものの、意外に活躍できそうな機能という感じがします。

手前にC62、遠くに東山タワーを写すと、普通は奧のタワーがほとんど見えず、手前のC62は黒潰れが多いです。

ダイナミックモード撮影だと、C62は黒潰れが少なくなり、タワーは少し濃く写ります。
一眼レフデジカメや人間の目にはまだまだ及ばないものの、コンパクトデジカメとしては頑張っていると思います。
また、最近レンジ幅をアップする機能を搭載したデジタルカメラが増えていますが、リコーCX2以外ではどうなんでしょうか。

記事の最後に、心温まる話題として挙げたいのは、12日に修復を終えた徳島の静態保存機の話題です。

SL、修復終え一般公開 鉄道ファンら300人歓声 - 徳島新聞社
小松島ステーションパーク(小松島町網渕)内の蒸気機関車(SL)の修復が12日終わり、一般公開と記念式典が行われた。...式典には、修復のきっかけを作った香川県土庄町の國方翔君(6)=苗(のう)羽(ま)小1年=も招待された。國方君は、両親と四国4県のSLを巡っていた2007年9月にパークのSLを見物し、傷みの激しい姿に「かわいそう」という思いを持ち続けていたという。...


復活を果たす蒸機がいる一方で、静態保存の維持費がままならず、朽ちたり解体される話題を耳にする事の多い昨今です。
どこの自治体や企業も余裕が無い中で、修復できた事はとても喜ばしく感じます。
そして、日本各地で維持費不足の為に朽ち行く蒸機が少しでも減るように、来年2010年の景気回復を願わざるを得ません。
私は、来年もう少しブログ更新ができるようになりたいと思っていますが、どうなるでしょう。
何はともあれ、来年もよろしくお願いいたします。

2009-11-29

古本とリサイクルと博物館

大掃除の手始めとして、必要性の少ない物やゴミの処分作業を始めました。
思い切って本をいろいろ処分する事にして、段ボール箱数箱分の本を全国チェーンの古本屋に持ち込みました。買い取りは平均1冊30円程度。
最初から分かっていたとは言え、それなりの思いで購入した本がその程度の評価だと思うと、虚しさを感じてしまう。いっそ、分別ゴミで出した方が気分的には良かったかも知れない。

分別ゴミと言えば、携帯電話のリサイクル促進の為に、抽選で商品券があたる経済産業省のキャンペーンが始まったそうである。
時事ドットコム:使用済み携帯回収キャンペーン=最高5万円の商品券、21日から

パソコン部品にも携帯電話と同様にそれなりの量のレアメタルが含まれているにも関わらず、パソコンのリサイクルは商品券が当たるどころか、逆に料金が請求される。
なんか世の中の不条理さを感じる。

先週は、鉄道関連の話題として、JR東海博物館の展示車両の搬送について発表がありました。

JR東海博物館(仮称)開業に向けた準備状況について - JR東海

歴史的建造物 | 博物館明治村

※蒸気動車キハ6401(東海旅客鉄道寄託)は、平成23年春に名古屋市に開業が予定されているJR東海博物館(仮称)に展示する為、平成21年11月29日をもって一般公開を終了いたします。...


明治村の蒸気動車は、搬送に備えて本日29日を持って展示が終了したそうです。
明治村でその姿をもう見る事ができないので、少し寂しいですが、来年10月にJR東海博物館で再び会える日が待ち遠しいです。

中日新聞:東山のSLが金城ふ頭へ 11年開業のJR東海博物館で展示
東山動植物園(名古屋市千種区)で展示されている蒸気機関車(SL)のC6217が、同園から来年2月上旬に姿を消す。...




狭軌の蒸気機関車の公式記録として世界最速を記録したC6217が東山公園から運び出されるまで、もう少し時間があるようです。
ずいぶん会いに行っていないので、年内にまた東山公園に行ってみようと思ってます。

( 写真は2006年 2月 4日のC6217 )

2009-11-22

今日も寒い一日です。

この一週間で一気に冬の気温になったような気がする。
私にはとても寒くてコタツからなかなか出られません。
最近休業日を中心に進めていた部屋の大掃除作業が停止状態。(汗)

線路に鉄のふた、コンクリート 置き石相次ぐ 坂戸 - MSN産経ニュース

...普通電車が、線路上に置かれた重さ約17キロの鉄製の側溝のふた(縦横各50センチ)と衝突した。電車は1両目のブレーキ管が破損し...

線路にコンクリ置いた疑い 49歳男逮捕、東武越生線 - 47NEWS
...付近を警戒していた鉄道警察隊員が、置きにきた伊藤容疑者を発見。いったん車で逃走されたがナンバーから割り出した。

犯人が無事に逮捕されて良かったです。

近年、こういった鉄道営業妨害事件が全国各地で頻発しています。
線路のバラストを置き石というのは昔でも確かにありましたが、車両破損させるような大きな物をわざわざ別の場所から持ってくると言うのは、あまり記憶にありません。

日本人のモラルが低下したのか、どんな事態を引き起こすのかを推測・想像する力が低下したのか、現代社会からのストレスで精神を病んでしまったのか。
こういった状況は日本だけなんでしょうか。

【事業仕分け】次世代スパコン予算維持へ 菅副総理 - MSN産経ニュース
菅直人副総理兼国家戦略担当相は22日、NHK番組で...概算要求を維持させる考えを示した。...作業を統括する民主党の枝野幸男元政調会長はフジテレビ番組などで「経済効果がきちんと説明されていたら、今の結論にならなかった」と政府の説明不足を指摘。...

取りあえず、やれやれって言った所です。しかし、本当に復活するのか、スパコン以外の科学技術分野はどうなのかなど、まだまだ油断できないです。

「政府の説明不足」という発言に政党の無責任さを感じるのは私だけ?
官僚側のプレゼンの良し悪しで仕分けを決定するのですか?
仕分け人側は事前に独自の調査をしてないのですか?

他にも考えさせられる報道がありましたが、最近は暗い話題が多いので、ここで採り上げるのは「廃止」します。

asahi.com:100歳駅長「最高です」-マイタウン鹿児島
肥薩線全線開通100周年を迎えた21日、沿線各駅では記念行事が行われた。かつて蒸気機関車(SL)の機関区が置かれ「鉄道の町」として栄えた湧水町の吉松駅では、町などでつくる実行委員会が「記念フェスタ」を開催。町在住の元国鉄マンで満百歳の床並時雄さんが1日駅長になり、ホームで特急「はやとの風」に出発合図を送った。...

ハチロクが再復活して頑張っています。しかし、まだまだ観光への貢献度が今ひとつという話もあるようですが、この不景気ですから仕方ない面もあります。
明るい話題は少なく苦しい時でしょう。
こんな時の明るい話題に気分がホッと暖かくなります。
こんな明るい話題がどんどん増えて、肥薩線沿線が活気づく時が早く来る事を願っています。
私は今年は肥薩線を訪ねる事は厳しい状況ですが、来年に期待をして、今週もがんばります!

2009-11-15

新幹線移送の報道に思う


先週はちょっとした用事で日帰りで奈良に行ってきました。
初めて近鉄ビスタカーに乗りました。(大鐵譲渡のビスタカーは除く)
車窓から風景が楽しかったです。

用事は思っていたよりも早く済んでしまい、午後がまるまるフリーになったので半日だけでしたが20年ぶりの奈良を観光してきました。


奈良は来年、遷都1300年であり、それに合わせてだと思いますが、興福寺では整備工事が行われています。境内の仮金堂では、今年東京と九州で公開され人気を博した阿修羅像が公開されていました。
話題の阿修羅像を私も拝観したいなと思いましたが、拝観者の列の長さや拝観まで150分待ちと言う案内表示を見て、拝観はまたの機会にしようと諦めました。

何か話題になると一気にブームになって、間もなく見向きもしなくなるって言う日本人の熱しやすく冷めやすい気質って、民族というか日本の文化なのでしょうかね。
( 例:江戸時代のお伊勢参り、オイルショック時のトイレットぺーバー買い付け )


特にどこに行く宛ても無かったので、世界遺産の元興寺に行ってきました。
ここは飛鳥から平城京遷都に合わせて、今の飛鳥寺の場所にあった寺が移された寺だそうで、屋根には当時の瓦も一部残っています。
( 赤土色の瓦が当時の瓦だそうです。)

同じ古都と言っても、京都とは違った、大陸の文化の薫りが感じられ、天平ロマンって気分でした。

市橋容疑者東京への「怒号移送」 マスコミ「狂騒曲」の一部始終 : J-CASTニュース

...身柄は捜査本部のある千葉県警行徳署まで移送された。報道陣も異例の体制を敷き、新幹線には多くの報道陣が同乗し、車内からは、少なくとも3社が生中継した。...

内容に問題の多いテレビ番組が増えたような気がして、最近はあまりテレビを見ていません。
そんな訳で、逮捕当日の様子はネットで文字情報としてしか知らず、翌朝ニュースで新幹線で移送する様子の異様さを知りました。

日頃、ちょっとした事故でも鉄道会社の安全対策について、合理性が乏しく、感情的としか思えないような批判を展開する大手テレビ放送局が、今回の容疑者移送に関して、鉄道事故を引き起こしかねない取材の在り方にして平気な顔をしている。

確かに国民の関心事であるけど、乗客やホームにいる方々を危険に晒し、更に、潤滑な容疑者移送を妨げてまで生放送で報道すべき事なのか疑問です。
視聴率が取れれば、何をやっても問題無いのでしょうか?
( 私が見た報道映像では女性の悲鳴が聞こえていましたが、彼女は大丈夫だったのでしょうか。 )

鉄道会社とテレビ局は共に、この日本の社会インフラを担う大切な会社です。
今回の新幹線移送においては、いくつかの社会インフラ会社が「知る権利を守る」という錦の旗の下に、別の社会インフラ会社の業務や警察の公務執行を妨害したと言えます。

かつて「日本人は礼儀正しい」と言われていました。もちろん、まだ多くの日本人はそうであると私は信じています。
しかし、テレビなど一部メディアに登場する人々の礼儀の無さに悲しさを覚えると共に、そういう人々を平気で登場させるテレビ局の無神経さと横暴さと、それを見て育つ若い世代の将来に不安を感じました。

先週の報道された事柄として、鉄道とは直接関係ないですが、ろくに審議・討論もせずに短時間で結論を出す乱暴な「事業仕分け」の内容も酷く感じました。
資源が無い日本には科学技術が大切なのに、対費用効果が期待できないと科学技術振興の予算がバッサリ切られるようです。

対費用効果が期待できないからこそ、営利を目的とした民間企業は基礎的な研究や開発は嫌がるのであり、代わって国公立の大学や研究機関が頑張らねばならないのです。
無駄が全くない事業は無いと思います。しかし、だからといって、ゼロイチ的な考えだけで事業を廃止したり見送る事は問題です。

例えは悪いが、宝くじを買ったからと言って1億円に当たる保証はないです。しかし、宝くじを買わなければ 1億円に当たる確率はゼロです。
科学技術に投資した金額に見合う新しい技術や発見が得られる保証はないです。しかし、投資しなければ 新しい技術や発見が生まれる確率はゼロと言わないものの、かなり低くなります。

東京新聞:『科学』傷だらけ iPS細胞生んだ事業や科学未来館
「国が掲げる科学技術立国が揺らぎかねない」。十三日の行政刷新会議の事業仕分けで、科学技術関連の事業が続々とカットの判定を受けた。...


今週は良いニュースがありますようにと願います。