2012-05-05

B6形2412号に会いに名古屋市科学館へ

昨年10月、B6形2412号に名古屋市科学館に行ったものの、科学館の屋外展示エリアは工事中だった為、2412号機には会えませんでした。
今度こそは...と今年のGWは名古屋市科学館に行きました。
開館40分前の時点で、プラネタリウム希望者の列が科学館をぐるっと1周する程だった為、プラネタリウムは諦めて常設展示のみを見る事にして、
屋外展示のお目当てのB6形2412号機関車を撮影しました。

昨年10月の時と違ってブルーシートの覆いも無くなり、その姿がすっきり見えます。

機関車横の階段を上がればキャブ内部を見られるかなと思っていたのですが、階段の手前に鎖が張ってあり上れません。
何かのイベントでキャブ内部を見学できるようにするのでしょうか。

ふと気付いたのですが、この保存機には庇(ひさし)が付いています。B6形の古い写真を見ていると、庇が有ったり無かったりといろいろです。
配属された機関区で独自に取り付けていたのでしょうか。

綺麗に再塗装された姿を見るとホッとします。

静態保存では手入れの手間を省く為、往々にして主連棒がコテコテにペンキ塗りされます。
ここではそんな事はなく、ホッとしました。

蒸機と科学館のツーショットを撮ってみましたが、やっぱりしっくりきません。

名古屋市電1400形1401号機も綺麗になりました。

市電と科学館のツーショットは意外に合うような気がします。

理工館4階の天文館のすぐ横から蒸機と市電を撮影してみました。
貧弱なコンパクトデジカメではあまりクリアに撮影できません。

理工館3階の鉄道ジオラマ...正式には都市パノラマですが...では、オペレータによる実演が行われていました。

車輌前面にカメラが搭載されており、そこからの映像を壁面に投写していました。
実演の時だけで無く、実演以外の時も表示できるといいのですが。。。

オペレータ室内の様子。
操作室の前からテレビ塔や名古屋市役所庁舎が見えます。
でも市役所庁舎の隣にあるはずの愛知県庁舎が見当たらないですね。

オペレータ室はこぢんまりしていますが、このデザインは好きです。

屋外展示の目玉とも言うべき、H-IIBロケットの開発試験用の実機です。
さすがに全体ではないですが、主要部が展示されています。
フェアリングの横に出っ張った部分がありますが、これは補給機「こうのとり」の出っ張りを覆う部分だったそうで、この部分は実際に宇宙に行った部品だそうです。

国際宇宙ステーションの日本の実験棟「きぼう」の船内実験室の構造試験モデルです。
スペースシャトルで宇宙に運ぶ時に、シャトルに与える影響評価の為のモデルだそうです。
覗き穴があったので期待して覗いてみましたが、残念な思いをしました。

生命館の階段横の窓から見てみるのも一興です。

ちなみに生命館の2階にマプサウルスの復元骨格(化石のレプリカ)が展示してあります。
科学館のレストランのメニューには、そのマプサウルスをイメージした食事が用意されています。

それが、マプサウルス・ハヤシライスです。
まぁ、恐竜の形をした揚げ物と小さいゆで卵が載せてある以外は普通のハヤシライスです。

また、コインロッカーの扉の図柄が元素周期表ってのも科学館らしくて良いです。

常設展示物と蒸機の撮影で1日が終わりました。


2012-02-18

簡単な紹介「御代田のD51787」


DVD-ROM「御代田のD51787」は、しなの鉄道の御代田駅近く静態保存されているD51をいろいろな角度から撮影した7000枚以上のカラー写真と2500枚以上の寸法付き白黒写真を収蔵する記録写真集です。
静態保存機は保存状態が良い物が少なく、更に保護する為の柵や時間の都合などでなかなかじっくり心ゆくまで見る事ができないものです。
私は蒸機が日常生活のなかを現役で走っていた煙害時代を知らない事もあって、高機能だけど電子化が進みブラックボックス的な今どきの鉄道車輌より、非常にメカニックな蒸気機関車に魅力を感じます。
蒸機本やDVDでは力強く走行するカッコいいシーンを納めたものは多いですが、機関車のメカニックの魅力を伝えるものは少ないです。
またメカニックの魅力は梅小路蒸気機関車館などで好きな時に実際に見て触れてがベストですが、近所に住んでいない限り、いつでも気軽に見に行けません。

昨年11月から浅間縄文ミュージアムのショップなどで販売されているこのDVD-ROM作品は、そんな私にぴったりで、いつでも気軽に蒸気機関車を「覗いたり見つめたり」できる写真資料集です。
寸法付き写真も多いので、きっと鉄道模型製作されている方にも役立つ資料でしょう。

機会があれば、私は機関車を結構見ているつもりでしたが、意外に見ていないもので、こんな部品が付いているんだと感じる写真が山のようにありました。
よくぞ、こんな所を撮影したものだと敬意をもってマニアックな写真の数々。
ここに時々コメントを書き込んで下さる末吉様が撮影・編集された写真ですが、末吉様の並々ならぬ情熱を感じました。
( 余談ですが、本人は「もう鉄道ファンではない」との事ですが、そんな今がこうだとしたら、かつての「鉄道ファン」だった頃はどんなに凄かったのでしょう。)

良いことばかり書くと、最近流行のステマ(ステルスマーケティング)っぽくなるので、残念だった事も書いておきます。
それは、DVD内部のデータフォルダ名称やリンクの張り方がMS-Windows向けだった為、Internet Exploreでは見られましたが、最新のFirefoxではきちんと見られなかったです。
( Operaや古いFirefoxは使っていないので不明。)
具体的には、データフォルダ名称やリンクに MS-Windows独自のファイル管理で許可している半角スペースや半角¥マークが使われていました。
この結果、Windowsと親和性の高いIEでは問題無いですが、そうでないFirefoxではリンク先がうまく判別できなかったのです。

ちなみに、対策として、私はDVD-ROM内容をパソコンに取り込んだ上で、データフォルダ名称やリンク等を変更修正する事で最新のFirefoxで快適に見られるようになりました。
( 複数ファイルに跨がって検索置換できるテキストエディタを使い、半角スペースや半角¥が入っているフォルダ名やリンクを地道に修正しました。 )

大半の写真はサイズが1500x1000前後のあるので、UXGA(1600x1200)とか最近流行のフルHD(1920x1080)くらいの解像度がある大きめのモニターを使っているMS-Windowsユーザー向けになってしまいますが、蒸機メカニックに魅力を感じる方にお薦めの電子資料集だと思います。

2012-02-04

日本の常識は世界の非常識

今週は私が住む愛知でも肌痛いくらいの寒さでした。
私が子どもだった30年以上前は、普通に雪は降っていたと記憶しているから、これくらいの寒さも珍しくなかったと思う。
諏訪湖では4年ぶりに御神渡りがあったとか。
つい2、3年前まで日本中で「地球温暖化だ!」「シロクマ救え!」「CO2削減しよう!」って騒いでいたけど、某公共放送を始めマスコミ各社はすっかりトーンダウン。
そもそも、その頃でも世界的には温暖化が問題ではなく気候変動が問題であった。北極圏に近い地域では氷が減ったおかげで資源開発などが活発になった所もあったとか。

そんな「日本の常識は世界の非常識」って事は「地球温暖化」だけでなく、鉄道でもありますね。
列車の遅れが2、3時間ならともかく、2、3分遅れただけで謝罪のアナウンスが流れる程、鉄道ダイヤに正確さが求められる事は周知ですが、時々目にする「SLの火入れ式」も同様だと思う。

「SL久留里線100周年記念号」安全運行祈願( 産経ニュース、2012/02/02 )

JR木更津駅構内で2日、内房線と久留里線の開業100周年を祝って走る蒸気機関車「SL内房100周年記念号」のボイラーの火入れ式が行われ、関係者は運行の安全を祈願した。
...火入れ式で、地元の八剱八幡(やつるぎはちまん)神社の神主が祝詞を上げた。石炭とまきをくべたボイラーに火が入れられると機関車の煙突から煙が上り、本番に向けての準備を整えた。

発展途上国などの工業化が進んでいない地域ならいざ知らず、科学や工業技術力は世界トップクラスの日本ですが、ボイラーの火入れ式など節目の時に地元の神社の神主さんに祝詞を上げてもらう事は普通にあります。
中世ではない現代の欧米諸国で、ボイラーの火入れ式に神父や牧師を呼んで祝祷を上げてもらう事はないでしょう。

それを考えると、「科学は万能」と言う錯覚と傲慢に陥りやすい現代において、神主にお祓いしてもらうと言う風習は、まだまだ科学の及ばぬ未知の領域があると認める風習であり、八百万の国らしいし、自らの思いを謙虚にできる場として今後も大事にしたい日本の風習だと思っている。

そういう大切にしていきたい「世界の非常識」とは別に、変えていくべき「世界の非常識」の話題もありました。


取手駅のホーム床下に白骨遺体( スポーツ報知、2012/02/04 )

 茨城県取手市のJR取手駅のホームの床下で、身元が分からない白骨化した遺体が見つかった。2日午後2時40分ごろ、構内の調査をしていた駅員が発見して通報。...ホームの下にトンネルのようになっている空間があり、40メートルあまり奥に入った場所で、土の上の段ボールに横たわっていた。...

恐らくホームレスが雨露をしのぐ為に入り込んでと言うパターンだろう。
問題は亡くなった不幸な方がいる事では無く、その方が白骨化するまでの期間、相当な臭いがあっただろうが、駅員も駅利用者も気付かなかった事が問題である。

9・11や地下鉄サリン事件などの後、欧米先進国ではテロへの警戒を高めている。特に駅や空港、繁華街、議事堂や役所はテロの脅威に晒されやすいから警備は厳重と聞く。
日本でも大都市を中心に駅ホームからゴミ箱が撤去されたり、中が分かりやすい透明なゴミ箱に置き換えられている。

そんな状況の中で、多くの人が利用する駅ホームの下に、死体が白骨化するくらいの"長期間"、誰も中をチェックしない空間が存在すると言うのは、そこに時限爆弾を仕掛ける事が容易で有り、警戒心がなさ過ぎと言われても仕方ないだろう。

日本では、かつての"村社会"のように、小さな社会でお互いが過干渉気味だが、その結果、地域の治安が守られるような時代は過ぎ去っている。そして、各々の地域では国内外から善人・悪人を問わず多くの人が往来する事が普通の時代になっている。

"ここはアメリカでは無く平和な日本であって、まさか自分が利用している駅でテロはないだろう"という盲信は、通用しなくなっている。
特に都市部の鉄道各社には是非、駅ホームや車両基地を中心に警戒態勢を再構築して欲しい。どうしても警備費等がかさむなら運賃等に反映せざるを得ないだろう。
その時は、利用者が納得できるように情報開示はして欲しいし、利用者も単に運賃の額面だけで判断せずに、社会インフラである鉄道の維持の為にも利用を続けて欲しいと思う。

2012-01-14

鉄道会社経営者の責任

JR福知山線脱線事故に関するJR西日本の前社長らの刑事責任を問う裁判について神戸地裁は無罪判決を出した。
福知山線脱線事故:JR西前社長に無罪判決…神戸地裁:毎日新聞

乗客106人が死亡し多数が負傷した兵庫県尼崎市のJR福知山線脱線事故(05年4月)で、業務上過失致死傷罪に問われたJR西日本前社長、山崎正夫被告(68)に対し、神戸地裁は11日、無罪(求刑・禁錮3年)を言い渡した。鉄道事故を巡り、巨大事業者の経営幹部に刑事罰を科せるかが焦点だったが、岡田信(まこと)裁判長は「JR西に多数存在するカーブの中から、現場カーブの脱線転覆の危険性を認識できたとは認められない」と、事故の予見可能性を認めなかった。...

法治国家の日本として極当然な判決結果だと私は感じる。
前社長が安全対策予算を認めなかった等の安全対策を妨害した確たる証拠がない限り、例え黒に近いグレーであっても有罪にしないのが日本の法律であり、日本は法律を守る法治国家である。
事故で亡くなった方々や遺族の方々の気持ちを思うとあまり強く言えないのであるが、感情で有罪・無罪が決まるとしたら、独裁者国家と何も変わらない。
( もちろん独裁者国家が悪とは限らないが、独裁者の気持ちひとつで国や国民の生活が大きく変わってしまう。)

この件に関してマスコミ各社は触れていないが、そもそも何故、国鉄が分割民営化されたのかを考えてみる必要がある。
理由はいくつもあるが、大きな理由のひとつに巨大な累積赤字の解消がある。
累積赤字の返済を民営化したJR各社に委ねたのだから、JR各社としては採算重視の経営方針を取らざるを得ない。

この現場にATSがあれば事故を防げたはずと言う意見を良く目にする。
それは確かにそうかも知れない。しかし、それを言い出したら切りがなくなる。
ATS装置はタダでない。
ATSがあればと主張する人は、赤字は気にせず、無限に国民の税金を投入しても良いから、とにかくATSを設置すべきと主張するのだろうか。

事故シミュレーションして、危ない箇所だけATSを設置すれば良いと意見もあるだろう。
昔シミュレーションを少しかじっただけの知識であるが、私自身はシミュレーションは重要な参考資料となり得るが、絶対的に信頼できるものとは思えない。

鉄道事故のようにシミュレーションのパラメータ(列車速度、列車重量、重量の分布、乗客数、乗客の分布、風速、気温、等々)が非常に多い場合は、パラメータが少し違うだけで、全然異なる結果が出てる事が珍しくない。
また、解析技術はどんどん向上するだろうから、現在のシミュレーションでは「安全」でも10年後は「やや危険」と判定されるかも知れない。

現場の急カーブのレールが敷設された当時、前社長が鉄道本部長だったから前社長は容易に危険が認識できたはずと言う意見もナンセンスだと私は感じる。
「事件は会議室で起きてるんじゃない、現場で起きてるんだ」って有名なセリフがある。
JR西日本の鉄道本部長は、管轄の膨大な路線長の全路線を隈無く視察できるほど暇なのだろうか。
福知山線事故現場が急カーブになってすぐに事故が起きた訳ではないし、運転士が感覚的に危険だと感じても、それが数値化された情報として報告されなければ、会議室では「危険」とは認識されないだろう。
「危険」がなければ、民営化時に負った累積赤字分の債務返済の為に、とにかくコスト削減に努めるのが民間企業の経営者の責務である。

それらの観点からすると、JR西日本の前社長の刑事的な責任はなく、無罪判決は当然だと私は考えた。

しかし、それは法律という最低限のモラルの問題にしか過ぎない。
これはJR西日本に限った話ではなく、多くの大企業や政治家、官僚、公務員に言える話であるが、自社や自分の社会的な地位に見合った社会的な貢献を行っているかを日々点検する気持ちが薄れていないだろうか。

一般国民は、労働と納税、次世代の教育、各種法律への遵守程度で十分かもしれないが、大企業や政治家、官僚や公務員には、社会の顔や公僕として、国民に尊敬されるような行動規範が求められるのではと思う。
そういう観点で見ると、政府、官僚、大手鉄道会社の経営陣の安全に対する努力が残念ながらいまひとつ伝わってこない。

政府や国土交通省は鉄道各社の安全対策の促進にどのように支援しているのだろうか?
鉄道会社は現場の危険情報をどのように収集しているのだろうか?

安全対策はお金はかかるが収益向上に繋がるものではないから、企業任せにせず、国も積極的に支援すべき事項だと思う。
例えば、国が助成金を支出して、国の研究機関・大学と鉄道会社の共同研究で、運転士や乗務員の漠然として表現できない危機感・不安感と列車運行の危険性の相関を簡単に数値化できる手法が開発できれば、鉄道各社の安全対策の優先順位の決定に貢献できるだろう。
安全対策に対して国が助成金制度を設ける場合、助成金額の算定基準として利用できれば、税金を効率よく活用できるかも知れない。

走行時に運転士らが感じる列車の振動や加速度、視界の様子、運転士の個人差などと数値化が難しい研究対象であるが、国や国交省も法律を作ったから、あとはよろしくとばかりに安全対策を民間企業に丸投げせず、積極的に関わって欲しいと思う。

もちろん、納税者である一般国民も「自分は鉄道を利用しないから、そんな事に税金投入するな」と脊髄反射的に拒否せず、家族や親戚、知人が事故に巻き込まれないようにと願って、国の支援も応援できるような気持ちのゆとりを持てるといいなと思う。

2012-01-03

2012年 蒸機詣で

あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。

この正月は大井川鐵道と愛知子どもの国に蒸機詣でに行って参りました。

大井川鐵道では、今年の元旦のSL列車は重連運転でした。


なかなか見られない重連運転と言う事で正月早々、大井川鐵道に向かいました。
過去の正月と比べて今年のSL列車は乗客が多く、お座敷客車を含めて客車が7輌という繁忙期並の長編成。
線路際には多くのファンがカメラを構えており、重連運転への注目度の高さを感じました。



終着の千頭駅ではSL列車乗客へのお年玉プレゼントの発表があり、駅前では地元の方による太鼓演奏がありました。
お年玉プレゼントは残念ながら外れ、蒸機撮影していた為、太鼓演奏は響いてくる太鼓の音を聞くのみでした。



上りのSL列車を川根温泉付近で撮影する為、一足先に電車で川根温泉笹間渡駅に向かいました。温泉に軽く浸かり河原に下りてSL列車を待ちました。
汽笛が聞こえSL列車がやってくる。
カメラを構えて。。。あれ、重連じゃない???プッシュプル???
列車通過後、重連を期待していた周りの人達も落胆の声を上げていました。
あとで聞いた所、227号機は途中で調子が悪くなった為、重連運転できなくなったとの事。
大井川鐵道と沿線観光の収入の要(かなめ)である機関車のひとつなので心配です。
故障が深刻なものでありませんように!!
尚、曇天で白煙が消え、コンパクトデジカメなのに流し撮りせず、被写体ブレした写真しか撮れていないのは、重連でなかった事による動揺の為で無く、単に私が何も考えていなかった為です。
終わりよければ全て良しとなるように、気を引き締めねば。

翌日2日は、存続が危惧されている愛知子どもの国に行って参りました。


ここで子ども汽車として走っているタンク機関車「まつかぜ」「しおかぜ」、テンダー型電源車及び客車は、昭和49年に福島県の協三工業で作られた車輌です。
特に機関車は石炭(ピッチ練炭)を燃料とする本物の蒸気機関車。
三河湾からの冷たい海風が吹く中、この日の牽引機「まつかぜ」は5両の客車を引っ張って元気よく走っていました。
今年が、この「まつかぜ」の故郷である福島県をはじめとする東日本大震災の被災地が元気よく復興への道を走ってゆく年になる事を願っています。

2011-12-31

2011年もあと少し


2011年もバタバタと過ぎてしまい、あと数時間を残すばかり。
リニア鉄道館のジオラマの事やDVD-ROM「御代田のD51787」の事、大井川鉄道全線開通80周年の事、協三工業で小型SL受注の話題など書きたい事はいくつもあったのですが、仕事や雑用に追われてついつい。

2012年は正月休み明けからGW過ぎまでの間、逃げ出したくなるような日々がやってくる事はほぼ確定で、恐々としています。取引先の原則論的な仕事発注の姿勢と精神論的な仕事遂行要求の姿勢のどちらかがリーマンショック以前のレベルまで復旧して欲しい今日この頃。
また、国内では災害や事故(原発、鉄道)が多く暗い1年でした。
来たる2012年は良い年になる事を願わずにはいられません。

それでは、皆様、良い年をお迎え下さい。

2011-10-10

B6型2412号の今

ハードな毎日を抜け出したものの、かなり燃え尽き状態。
大井川鉄道を中心に開催されるSLフェスタに行く気力も残っておらず、3連休はのんびりモードです。
買い物で名古屋に出かける用事があった為、今年3月にリニューアルした名古屋市科学館に寄ってみました。

球体の天文館がカッコいいです。

ここにはB6型蒸気機関車である2412号や名古屋市電が屋外展示物になっています。
リニューアル工事中は見られなかったので、久々にその姿を見ようと思ったのですが。。。
なんと屋外展示場はリニューアル工事が継続中。

手前左側のネットの中にはが2412号が、手前右側のネットの中に市電があります。
蒸機の所にステップが取り付けられているので、今月10月末頃の工事完了後は外からキャブの中を覗く事ができそうです。
ちなみに、奧のネットの中にはH-IIBロケットが置いてあります。

せっかくなので、入館して理工館を駆け足で見学してきました。
以前、鉄道ジオラマや0系新幹線の運転室が展示されていましたが情報が古かったので、リニューアル後の科学館の展示に少し期待していました。
そして見事に期待は裏切られ、蒸機の模型が2輌と都市ジオラマだけに。。。

そのジオラマで動いていた車両は、N700と7000系パノラマカーくらい。
(もしかしたら地下鉄車両も動いていたかも。)
同じ名古屋市内にリニア鉄道館がオープンしたのだから仕方ないけど、単線の新幹線は非常に寂しいし、車載カメラを搭載して車窓を楽しめたら良かったのですが。

折角なので、以前撮影した写真を紹介。
先ずは、1998年5月に撮影した写真。


この頃は科学館の裏側で、人気(ひとけ)の少ない屋外展示エリアだったので、ゆっくり撮影できました。
10月末のリニューアル工事完了後の屋外展示は表側なので、ゆっくり撮影しようと思ったら休館日に行かないといけないかも知れません。
尚、銀塩フィルムのデジタルデータ化(フィルムスキャン)サービスで作成した画像なので、色が多少変です。

次にリニューアル工事開始後の2008年5月に撮影した旧理工館から見た2412号と市電の様子と0系新幹線運転室の展示。


天井が低い為、0系新幹線の運転室展示の苦労が偲ばれます。

2011-10-01

鉄道会社社長のあるべき姿を考える

JR福知山線の転覆脱線事故に関して、検察はJR西日本の前社長にATS設置を怠った事に過失があるとして刑事訴訟を起こした。
この話題を耳にした時、醜聞続きの検察が名誉挽回しようとして、JR西日本の前社長を「悪者」に仕立てているのではないかと感じた。

もちろん無実と無罪は別物である。しかし、日本は独裁者の思惑に左右される人治国家ではなく、「灰色なら白でなくても無罪」とする普通の法治国家である。
そんな国の検察がJR西日本の前社長を刑事告発するのであるから、ATS設置を妨害した等の証拠を見つけたと思ったら、小さな新聞記事を読む限り、単にATS設置に積極的でなかった事を過失にするらしい。

危険を予測しなかった事が罪?
では、この現場では転覆脱線事故以前に何回事故が発生していたのか?
何回も発生していながら放置していたのなら、その後の事故を予測せずに放置した過失は免れないだろう。
しかし、実際には運転手らが事故を起こさないように気を配り、全国報道されるような重大事故は発生していなかった。
たまたま何らかの理由で十分な気を配れなかった運転手が重大事故を起こしてしまったのだ。
他の会社では急カーブで事故があったから、予測して当然なのか?

子どもが犯罪を犯した時に「まさかうちの子に限って」と思う大人が多い日本において、自分の会社に限って、他社のような事は起こるはずがないと考えても仕方ない。

それでも危険を予測しろというなら、莫大な赤字を出し続けても安全装置をふんだんに設置できるように国営企業のままとすべきだった。
巨額赤字が問題として国鉄の分割民営化を是としたのは独裁者ではない。政治家というフィルタを介しているが、日本国民自身である。

いつから日本人は自分ができない事を平気で他人に要求するようになったのだろうか。
平和ボケして物事がきちんと考えられない人ばかりになったのだろうか。

例えて言うなら、鉄道会社の社長は、豪華客船の船長みたいなものである。
乗客が快適な船旅ができるように気を配る責任がある。
しかし、豪華客船の船長が自ら、全客室の清掃確認までする事が求められるだろうか。

船長は全知全能の神ではなく、限界のある人間である。
木も森も全て見る事のできる人間は世の中に居るのだろうか。
だからこそ、様々な責任者や従業員を配置して、それぞれに任せるのが普通である。

鉄道会社の社長も同じだと私は考える。
もちろん、前社長に過失がない訳で無いと私も思う。しかし、それはATSを設置しなかった責任ではない。
それは、運転手など現場の人間の声(ヒヤリハット)を吸い上げ、そこに潜む潜在的な問題を分析して経営陣に改善策を報告進言する組織を置かなかった責任であると私は考える。
終身雇用制度が崩れ、会社への帰属意識が薄くなった現代日本では、職場の人間関係の希薄化により、旧来の組織形態では潜在的な問題が上司や経営陣に伝わりにくくなっていると思う。
だからこそ、そんなヒヤリハット収集分析組織がインフラを担う大企業には必要だろうし、それを活用できる事が経営者の大切な資質だと私は考える。
そんなヒヤリハット収集分析組織を置かなかった事は刑事罰の対象ではないだろう。

また、社員監視にもなり得る組織に反対する者も少なくないだろう。
利益追求が求められる民間企業でありながらも、インフラを担う会社である鉄道会社。
利益と安全を両方追求する事は難しいが、「お客様は神様」の気持ちを忘れず、経営者・職員が一丸となって、より良いサービスを提供できるように頑張って欲しい。

言うまでもないと思うが、実際にはお客様は神様ではないので、乗客による鉄道職員への暴力や理不尽な要求に対して愚かな前例を極力作らないように、マスコミが愚かしく騒ごうとも毅然とした態度で対処して欲しい。

2011-09-24

ドラえもん電車と悪法と現代日本

「小田急F-Train」が条例に抵触、9/30でラッピング終了 - 車内装飾は継続

小田急電鉄は22日、通勤型電車3000形にラッピングを施した特別電車「小田急F-Train」について、9月30日でラッピング装飾を終了すると発表した。
「小田急F-Train」は、小田急線の登戸駅と向ヶ丘遊園駅を最寄り駅とする「川崎市 藤子・F・不二雄ミュージアム」のオープンを記念し、今年8月3日より小田急全線での運行を開始した...
マイコミジャーナル

テレビや新聞、ネットの報道を見ていると、ドラえもん電車を廃止する事を惜しむ声と共に、東京都の条例や融通の無さを批判する傾向が多い印象を受ける。
私もこの廃止は非常に残念であるが、悪法も法なりであって、法律や条令に従う事は法治国家として非常に当たり前で、仕方ないと思う。
この電車は夢を与えてくれるから法律を適用しないでドラえもん電車を継続して欲しいと言う気持ちは良く判るが、人間の気持ち配慮で例外ばかり設けていたら、法律の意味が無くなってしまう。
それがまかり通るなら、衛星放送を見ていない私は、視聴率ありきで内容が薄っぺらな地上波番組しか作っていない某放送局への放送受信料を払いたく無いし、そう思っている人もドラえもん電車廃止を惜しむ人より多いのでは?と思う。

この問題を追っていくと、いろいろ問題が見えてくる。
小田急電鉄は、幾多の改定はあるものの昭和24年から続く東京都の屋外広告物条例を軽視して、これくらいは問題無いだろうと関係役所への問い合わせもせず、法令遵守の意識が薄れていなかったのか?
東京都の屋外広告物法に従った看板等の設置は東京都の登録を受けた業者に限って許可いるようだが、悪徳業者排除の名目で同業他社の排除など利権問題が存在していないのか?
( 参考:東京都都市整備局:都市づくり政策 > 屋外広告物 )

自動車学校を卒業すれば自動車運転免許試験で実技が免除されるのと同様に、登録業者が設置した場合は広告審査が一部免除されるだけの登録業者制度だったら問題は少ないと思うが。。。

もしなら今回のドラえもん電車問題が発覚した時点で、小田急電鉄側が東京都に急いで登録申請を行って、東京都が直ちに審査を行う事ができて、ドラえもん電車の廃止を回避できたのではないかと思う。
もちろん申請書類は受理順に処理するという法令があったら無理であるが、法の適用範囲外なら日本の道徳的には反するかも知れないが、優先的に処理しても多くの国民や住民は理解してくれるのではと思う。

ドラえもん電車の広告条例抵触を最初に問題にしたのは、東京都の都市整備局なのか住民団体なのか広告業者なのかライバルの電車会社なのか分からない。
しかし、数キロ程度のオーバーなら見逃してくれる速度制限取り締まりの警官みたいに、ドラえもん電車を見て見ぬ振りをしていてくれたら、こんな事態にならなかったのに残念に思う。

悪法も法なり。
作られた頃は良くても時代にそぐわなくなった法律や条項はあるし、逆に必要なのに整備されていない法律もある。
戦前の国家・地域主義ではない、資本主義・個人自由主義の現代日本で、性善説的に政府・役所・企業・議員に白紙委任的に任せておける人は、お人好しなのか平和ボケなのか。

話は逸れてしまったが、これを機に東京都の広告条例の改善点や企業や国民の法律意識が高まると良いと願う。

2011-08-20

C6217とホジ6014とC57139とケ90

この夏休暇期間中にようやくJR東海のリニア鉄道館に行く事ができました。
ここの目玉は新幹線やリニア新幹線試作車ですが、JR東海が所有する貴重な蒸機も大きな目玉です。
この夏も暑いし、夏休みだから入館まで外でかなり待たされる事を覚悟して帽子を持っていったのですが、あおなみ線の金城ふ頭駅からリニア鉄道館まで鉄道高架や通り道に屋根があったので、日差し所か、少しくらいの雨もしのげそうな感じでした。
さて入館して、エントランスに世界記録を持つ3輌の車輌が置いてあります。
もちろん狭軌の蒸気機関車で最高時速記録を持つC6217もその1輌です。

エントランスは暗い上に蒸機のボディーは黒色なので、一昔前のコンパクトデジカメで撮影するのはキツイです。長時間露光の連続なので電池の減りも早かったです。
フラッシュ撮影は禁止ですが、目玉車輌と記念撮影したいのは普通でしょうから、うっかりフラッシュ発光しても仕方ないかもしれません。



東山公園での展示と違ってキャブの中も見る事ができます。
夏休み期間中という事もあり、見学者の列が結構長いので、あまりゆっくり見学できません。
仕事が落ち着いたら、平日に休みを取って、改めて見学しに行きたいです。


東山公園ではコストの都合もありますが、C62のボディや足回りは黒色や銀色のペンキで塗り固められていました。
そのペンキは落とされ、綺麗に磨き上げられた足回りを見せていました。




2階から機関車の上側がよく見る事ができます。
東山公園で展示してあった頃、屋根の上を見る為に東山公園の外の道をトコトコと歩いた事を思えば、空調の効いた空間ですぐに見られるのはありがたいです。


とても綺麗に手入れされており、また照明効果もあって、パッと見た感じ精巧に出来た鉄道模型のようでした。


2009年秋まで明治村に展示されていた蒸気動車キハ6401は、製造当時の形式名称であるホジ6005形式 6014として展示されていました。
明治村での最後の何年かは機関室前の扉を開けて、中のボイラーを見えるようにして展示していました。
ここでは通常の運行時と同様に前面扉を閉めた状態での展示です。


2階からは屋根の様子もよく分かります。
( 明治村ではコンクリート製の覆いの下にあり、上から見られる建物が近くになかった為、屋根の様子は分かりませんでした。)


前面扉が閉められた代わりに、運転室横の窓が開けられており、計器やボイラーの様子をすぐ近くで見る事ができました。


車内もすっかり綺麗になりました。
つり革も新調されたのですが、あまりにも綺麗すぎて明治・大正期の車輌のイメージが...
もっとも現在はつり革を製造するメーカーが少ないようですから、致し方ないかも知れません。


ホジ6014の隣というか前には、かつてJR東海の研修センター屋外に展示されていたお召し仕様のC57139が展示されています。
時々手入れされていたと思いますが雨ざらし状態だったので、錆びて朽ちてしまわないかと以前は心配していましたが、きちんと手入れされ、お召し仕様に相応しい輝きを放っていました。
お召し仕様はこうでなくっては。


2階からも上側の様子を見る事ができます。
車輌の下には操作可能な監視カメラタイプのビデオカメラが設置され、動輪横の操作盤で操作する事でC57の下の様子を見る事ができます。




エントランスのC62はキャブを見る人の行列が出来てじっくり見られなかったので、幸か不幸か、C57は人気がそれ程でなく、じっくりキャブを見る事ができました。




デフやランボードの飾りが独特で良い感じです。
梅小路のC581と違って、菊の紋章が取り付けられていないので、完全なお召し仕様状態ではないですが、それでも尚、貴重な存在です。








リニア鉄道館屋外には、C57と一緒にJR東海研修センター屋外で展示されていた軽便鉄道用の蒸機機関車 ケ90が展示されていました。
こちらは元々カットモデル状態になっており、リニア鉄道館でも屋外展示である為、あまり気合いの入った感じはしていません。
名古屋港という潮風の強い場所なので、さび止めを兼ねてペンキのコテコテ塗りも仕方ないです。

他の車輌やジオラマについては、また別の機会に書こうと思います。