2006-05-08

レールは続くよ、どこまでも?

対立の鉄路、SL走る 三重・三岐鉄道北勢線
中日新聞

三岐鉄道北勢線(三重県桑名市-いなべ市)の阿下喜駅(いなべ市北勢町)構内での蒸気機関車(SL)走行をめぐり、行政と住民団体が対立している問題で、・・・
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SL弁慶号 対立乗せ再び走る 北勢線沿線市町協議会は反対
読売新聞
三重県いなべ市の三岐鉄道北勢線阿下喜駅に展示されている小型蒸気機関車「下工(くだこう)弁慶号」が7日、再び走行した。・・・
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以前、今回の対立について記事( 走らせて欲しい )を書いたが、その続報である。
今回の記事を見ると、双方の論点がかみ合っていない事がわかる。
走行反対である行政側の主張「事故時の備えがないから反対」も、走行賛成である住民団体側の主張「走らせなければ保存に差し支え」も正しい。
例え保存のためであっても、事故時に備えて保険などの準備は必要である。事故が起こった際の保証を誰がするのかを決めぬまま、強行に走行させるのは安全第一の鉄道にはあってはならない事である。それとも、事故が起こったら、発生した補償をすべて住民団体が捻出するのか?それとも何かあっても一切補償を求めないと参加者・近所住民から念書を取るつもりだろうか。
一方、覚書に明記していなかったからと言って、走らせない事を前提にした管理委託だったと釈明するのは、後出しジャンケンのようなものである。そもそも、動態復元させるが走らせないと言うのは変な話である。走らせるからこそ動態復元である。最初から走らせないつもりなら、動態復元を許可してはいけない。
そういう事情を踏まえ考えると、公開討論会のような話し合いの場を設けようとせずに強行にSL走行を行った住民団体側に非があると思う。
行政側は嫌がるだろうが、速やかに公開討論会の場を設けて、双方が歩み寄れる地点を探り、一刻も早く事態の打開に努めて欲しい。

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