2006-06-18

安全教育

JR西、運転士試験ヒヤリ…踏切トラブルで徐行せず
読売新聞

JR西日本の運転士見習の社員が、乗客を乗せた電車を実際に運転する実技試験を受験中、トラブルが発生して時速15キロで徐行すべきだった踏切で徐行を怠り・・・
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自動車の卒業検定中ではブレーキを踏む場所で踏まなかったら、試験官でもある教官がブレーキを踏み、受験者は即不合格になる。
助言すると社員が不合格になるからと迷っていた指導者の気持ちは理解できるが、内規で決まっていることが実行できないと判断した時には、ハンドルを持っている運転士見習の社員に助言すべきである。
この社員は内規を知らなかったそうである。運転にかかわる内規はきっと多いだろうから、指導者の教え漏らしがあったかもしれない。それは良くない事だろうが、やはり教えるべき事がわかった時点で教えるべきである。

運転試験の機会の問題があるかもしれない。運転試験を受けられる機会を増やし、不合格内容によるが、1週間後くらいに再試験が受けられるようにすれば、例え今回は不合格でもすぐにやり直せるという気持ちに試験に関わる人全員がなれるだろう。
不合格は避けたい、再試験に持ち込みたくないと言うゆとりの無さは、JR西日本会社全体のものであるに違いない。「ダイヤにゆとりを持たせたから、ATSを最新型に変えたから安全だ」という対処療法的な安全対策だけでは、根本的な安全対策ではない。

JR西日本1社だけにゆとりを持たせようと頑張っても無理である。それを利用する全ての人・会社がゆとりを持とうとしない限り。。。

もしかしたら、戦後の高度成長期で「頑張って成功すれば、生活・地位が上がる」と言う意識が生まれたのかも知れない。
頑張っても必ずしも生活が良くなるわけでない、そこそこの努力でも生活は出来ると言う風潮になれば、生活するための必要以上の努力をしなくなり、世の中にゆとりが生まれるかも知れない。
そう考えると、目に見えてきている格差社会によって、過度な努力を国民に諦めさせ、精神的だけだろうが国民にゆとりが生まれるかも。。。そんな事まで思えてしまう時代が怖ろしい。(思うのは私だけ?)
( 18:40 初稿 、 21:30 表現修正 )

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