2007-05-10

乗客のマナーと鉄道会社の倫理

高校生の悪質マナー原因で客26人乗れず
nikkansports.com

・・・約60人を乗せて、秩父別駅に到着した。同駅で待っていた乗客は56人・・・普段は約120人を乗せて・・・車両は定員64人の1両編成のワンマン列車で、乗降は車両前部のドアだけ・・・
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乗っている人はおおよその数字で、駅で待っていた人数がきっちり数字が出ている事に違和感を感じます。

第一、朝の忙しい時に、すぐ近くの駅で降りるとしたら、好きこのんで出入り口から遠い奧に行きたがる人は少ないと思う。実際、発車時間から4分経過したら乗客を置き去りにして出発してしまう事をひっくり返して言えば、車両の奧に追いやられて、出入り口までたどり着くのに4分以上かかったら、降りたい駅に降りられないのである。

そして、GW期間中の東海道新幹線でも乗車率200%と言ったらかなりの数字である。これが通勤通学の列車で毎朝日常的に起きているとしたら、それは列車不足であり、鉄道会社側の非も無視できないと思う。
(もっとも、新幹線は、指定席車両には自由席特急券の乗客は滞在できない事を考えるべきであるが、そこはばっさり無視。)

マナー問題なし、列車混雑のため 秩父別乗り遅れ JRに反論の声
北海道新聞
・・・JR北海道旭川支社が「高校生のマナーの悪さ」を原因としたことに対し、「マナーには問題なく列車が込んでいたため」との反論が・・・
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列車に余裕があったとするJR側と、混んでいたとする女子高校生。
東京・山手線のラッシュは別格にしても、体が触れあうほど混み合う通勤列車は、日本の都市部では珍しくないが、先進諸国の鉄道としては異常な部類に入るだろう。

床に座り込んだり、椅子を自分だけで占拠するような行為をせず、お互い譲り合いの精神で適度に詰め合うのは乗客としてのマナーである。

たまたま特別なイベントで混み合うなら仕方ないが、日常生活の中で走る列車の乗客に対して「きっちり詰めれば、まだまだ入る」と言う考え方が鉄道会社の経営陣にあるのならば、それは倫理的に非常に問題である。人間は荷物ではない。

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