2007-02-06

スイッチバック廃止とJR西の企業体質

ATS切り替え忘れ相次ぎ、スイッチバック廃止へ…奈良のJR駅
読売新聞

JR西日本は、奈良県五條市の和歌山線北宇智(きたうち)駅にある特殊な「スイッチバック」設備を、3月18日のダイヤ改正で・・・ATS切り替えミスが1週間に2件続き、安全性が問題視・・・
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「安全を重視して抜本対策」がスイッチバック廃止の理由らしい。

昨年3月からの運転方針の変更でATS切り替えミスが連発したから、運転士が反対側の運転席に行ったり来たりしなくても良いように・・・って言うと、確かにスイッチバックがなければ、そんな移動をしなくても良いから、運転作業ミスが減るのは確かに聞こえる。

しかし、それまでこういうミスはゼロでないにしろ問題ないレベルだったと思われる。実際に運行ダイヤの冗長性( ダイヤ遅れに対するダイヤ回復に対する余裕 )や運用変更に対する運転士の訓練や馴らし期間が十分あるかどうかは問題ないのだろうか?

スイッチバック廃止は、言うなれば対処療法的な処置であって、根本的な問題解決になっているかどうかは疑問であると私は考える。第一、企業体質が変わっているならば、先日のJR西の脱線事故弁明に対して多くに遺族が反感を覚えることはなかっただろう。
( 参考:福知山線脱線意見聴取会でJR西が弁明 : 2007/02/01 )

考えようによっては、安全に対する出資を最低限に抑えてきたJR日本が、以前よりは出すようになってきたのであるから、「企業体質が変わってきた表れ」ではないが、「企業の姿勢を変え始めようとしている表れ」くらいかな?

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